地域の発明家として水産業界に貢献する標津町の株式会社篠田興業(篠田静男社長、電話0153・82・2179)は、ニシンの「雌雄判別装置」を開発した。6月から注文の受け付けを始める。受注生産のため引き渡しは11~12月を見込む。装置は超音波(エコー)で雌雄を判別。仕組みはステンレス製の投入台にニシンを置くとベルトコンベヤー上に流れて判別カメラ(エコー)で雌雄を判別するとともに自動で仕分ける。
株式会社ニッスイは5月27日、東京都で国産養殖サーモンに関する事業説明会兼試食会を開き、同社が手掛ける養殖サーモンを2030年に1万トンの生産量に拡大することを明らかにした。岩手県陸前高田市に新たな漁場を整備し、新規の給餌設備を導入。6月8日の世界海洋デーを前にして「水産資源を守りながら持続的に安定供給するには『養殖』が欠かせない」と強調。サーモン養殖を通じて豊かな海を次世代へ引き継ぐ姿勢を打ち出した。
ICFA(国際水産団体連合)の年次総会が4月27日、イタリアのローマで開かれた。日本からは大日本水産会の枝元真徹会長らが出席し、水産系プラスチック資材リサイクル推進協議会(Re:ism)の設立など水産を取り巻く日本の状況を報告するなどして意見を交わした。困難ながらも漁網のリサイクル活動に取り組む日本の姿勢に賛同の声が得られた。
宗谷漁協のいさり樽流漁が不調だ。1隻で日量100キロに満たない着業者が増えている。年間千トン割れで過去最低だった昨年の序盤と比べ、さらに半減となる低調な出足に、漁協関係者は不安を募らせる。浜値は前年同期比3割高のキロ千円と高値に振れているが、減産をカバーできない厳しい操業が続いている。漁が始まった4月のミズダコ水揚量は前年同月比43%減62.4トン。5月はシケも影響し1~12日の出漁日数が3日で計5.5トン。同期間に7日で計67.3トンだった昨年より大幅に減少している。同漁協は「漁が薄く出漁しない着業者もいるが、1隻100キロ未満の船が多く、50隻前後で日量合計3トン程度」と話す。
岡山県笠岡市の笠岡諸島・北木島でカキ養殖をする勇和水産(電話0865・68・3751)は、今年から二倍体カルチ方式から三倍体シングルシード方式へ全面転換する。近年深刻化する大規模へい死への対応で、採石場跡地を活用した人造海水池を種苗訓練所として位置付け、夏場の歩留まり向上と高効率生産を狙う。将来は笠岡諸島エリアの種苗訓練拠点化も視野に入れている。
5月27日の全国ホタテ大手荷受・荷主取引懇談会で、道漁連販売第一部の久保田英之次長は「ほたての生産動向等について」と題し講演した。玉冷やボイルの需給推移などを示し、小型の玉冷やボイルの在庫が滞留している現状を説明。「内販の再構築が消化全体の鍵を握る」と指摘した。2025年度の全道水揚量は前年度比5万㌧減の35万トン。全国合計は6万トン減37万3千トン。全道キロ平均単価は390円と前年度比51%高。26年度計画はさらに5万トン減の29万8千トン。オホーツクの25年度実績は26万トンと低水準。26年度計画は22万トンだが「プランクトン発生状況は良好で環境の好転に期待」と話す。