全国の量販店、包装資材業者、鮮魚小売専門店など店舗運営のコンサルティングを手掛ける東京都渋谷区の有限会社西村研究室(西村弘代表、電話03・5361・6077)は、末端の流行を敏感に察知し、店舗スタッフの処理能力を加味した売り場や商品を考案。多様化する食文化に即した戦略で消費者の購買意欲を高める「技」を伝授している。
北海道の秋サケ定置が30日開幕する。今季は昨年比33%増の来遊予想で8~9万トンと依然低水準ながら増産見通し。製品の消流は輸入物などに切り替わった売り場の回復が途上。今季の商戦展望、流通対策の重点などを道漁連販売第二部の鳥毛康成部長に聞いた。
第21回ジャパン・インターナショナル・シーフードショーが21~23日の3日間、東京ビッグサイトで開かれた。国内外の魚介類や加工品、機器資材、漁業技術などが集結、輸出拡大やHACCP対応などセミナーも連日開催し、今後の事業展開を後押し。海外バイヤーも多数訪れ、国際色豊かな展示商談会となった。
網走漁協のタコ箱が好調だ。水揚量が増えたことに加え水温上昇に伴う鮮度落ちを抑えようと、1隻の出荷量を日産1.5トンに制限中。キロ400円台だった浜値は盆明けから500円台に回復している。
えさん漁協尻岸内地区ほっけ刺網部会(高島信幸部会長)が生産するブランド「海峡根(ねぼっけ)バキバキ」は今春、数年ぶりに漁がまとまった。兼業するコンブ養殖などとの兼ね合いで着業船は3隻にとどまったが、日量は昨年を大きく上回り良いときで100箱揚げる船も。例年10月に始まる秋漁にも期待がかかる。
オホーツクの建マス(カラフトマス)は、盆明けも水揚げが伸び悩んでいる。特に主産地の斜網地区が昨年に比べ低調。浜値は強含みで、浜によってはキロ300円台後半に付いている。
南かやべ漁協のコンブで主力となる促成は、大半の漁家が水揚げを終え製品化を進めている。着業者間でばらつきがあるものの、総体的に実入りはいまひとつで、生産数量は計画を下回る見通しとなっている。
網走漁協の稚貝本分散は今週から全軒で本格化する。今年は採苗器への付着が例年より遅く、先週まで仮分散作業を行っていたほど。成長は水温上昇とともに一気に伸長。当初心配された粒数確保も問題なくクリアした。
道東沖のサンマ漁は10日から大臣許可の棒受網船が順次出漁し、操業が始まったが、極度に不振の滑り出しだ。ロシア水域で魚群が見当たらず、北太平洋公海での操業。22日の初水揚げは中型船(20トン以上100トン未満)9隻で計約41トンにとどまった。
「釜石の新たな名産品に」―。岩手県の釜石湾漁協白浜浦女性部(佐々木淳子部長、部員82人)は、湾内に群生する天然アカモクを加工した「尾崎さんちのあかもく」を発売した。アカモクは一年藻で枯れるとごみとして流れ、地元漁師には厄介者だったが、健康・美容効果に優れ食感も良い。未利用資源を有効活用した高付加価値商品としてPRしていく。