いぶり噴火湾漁協のカレイ刺網は、イシガレイ主体に好漁だ。アカガレイも小型ながら9月以降、順調な水揚げ。活出荷のイシガレイはキロ200円台の好値を維持している。
根室市のセンウロコ吉田水産株式会社(吉田勲社長、電話0153・23・4841)は長年にわたり根室海峡に生息するキンコ(地方名・フジコ)の需要拡大に臨んでいる。ボイル乾燥品の食材普及に加え、粉末で健康食品などの活用にも注力。抗がん作用が脚光を浴びてきたナマコと同一成分の含有もアピールし、注目度を高めていく。
歯舞漁協の新商品「はぼまい昆布しょうゆ贅沢仕上げ」は、歯舞産ナガコンブ1等の使用を従来製品に比べ20%も増量、その名の通り天然昆布のうま味がぜいたくに入った逸品だ。
岩内郡漁協のスルメイカも他地区同様に浜値が高騰、11月上旬には木箱が1箱2万円を超えた。全道的な薄漁が背景にあるが、着業者らは「ここまで高いのは初めて」と一様に驚く。
十勝海域(広尾9隻、大樹3隻、大津6隻)の毛ガニかご漁は11月23日に水揚げが始まった。ハシリは順調なペースで推移。浜値は大でキロ7000~6000円と例年以上の高値でスタート。11月末現在ではキロ4000円台に落ち着いたが大津漁協は「卸業者からは『まだ高過ぎる』と指摘されている」と話す。
記録的不漁でいくら同様に近年にないコストに付いているドレスやフィレーなどの親製品。国内向けは値上げに応じ一部成約が進んでいるものの、コスト高を吸収しながらの厳しい商戦展開。一方、輸出向けは前評判通り中国の原料需要が低迷したままだ。
道産のマダラは需要期に入った。引き合いは根室、釧路、三陸などの加工筋中心。札幌市中央卸売市場のオスの相場は11月中旬に高値疲れで値崩れしたが、11月下旬では卸値でキロ850~800円と復調した。
青森県三沢市~八戸市北部の4漁協のホッキ漁が1日、始まった。6.1トンが水揚げされた三沢市場のL(殼長10センチ以上)860~660円など高値でスタート。出漁各船とも短時間で1日の上限量を漁獲しており、今季も資源安定をうかがわせ漁期中の上限漁獲継続は確実だ。価格維持が焦点となっていく。
塩竈市の株式会社阿部善商店(阿部善久社長・電話022・364・2155)は、昭和元年からさつま揚げを中心に揚げかまぼこを作ってきた。そのなかでも最上級のブランドが「政宗逸品」。新商品を開発しても大手に追随されることが多かった同社が「他の追随を許さない」商品の検討を重ねて生まれた。
いぶり噴火湾漁協の2年貝は、へい死の発生が予想以上で、当初の出荷計画量を下回る可能性が高まってきた。出荷を始めている伊達、有珠の両地区では、耳づり1本の重量が悪い場所で例年の7~8割少ない生残状況に頭を抱えている。