平成に入って最低水準で終盤を迎えた北海道の秋サケ。道総研さけます・内水面水産試験場は11日に開かれた道連合海区で前・中期群の来遊状況を説明した。年齢別来遊数で5年魚(平成23年級)は過去15カ年平均に近い値だった一方、4年魚(24年級)は最少。全海区共通で4年魚が少なく、特に根室海区が顕著だったことを示した。
新潟県佐渡のエビかご漁で餌を入れる円筒形容器「餌かん」が大きな効果を挙げている。赤泊地区ではナンバンエビ漁獲が2割増え、餌のサンマが3分の1に減った船がある。餌の残りが見える透明な容器やかごから外れにくい頑丈な金属製も望まれている。
日本昆布協会(田村満則会長)は10月27日、東京都内のホテルで、消流宣伝事業をサポートする「昆布大使」と懇談会を行った。会員企業代表者46人が参集。昆布産地出身者のほか管理栄養士や野菜ソムリエなどの資格を持つ大使21人と意見交換、消費拡大のヒントを探った。
東京・築地市場の仲卸で組織する東京魚市場卸協同組合(東卸)は、12月5日を目標に鮮魚・水産物専門のインターネット上の商取引(ECモール)「いなせり」をプレオープンする。当初は豊洲市場への移転を機に11月スタートの予定だったが、延期により開始時期や出品の収集機能などを調整していた。
タイサン太洋産業株式会社(松岡章社長)は、サケの中骨をミンチ状に加工した「鮭そぼろ」を新たに打ち出した。今季の秋サケ不漁に代表される原料環境の悪化も踏まえ、従来低利用だった部位の利用度、付加価値を高めていく観点で商品化。カルシウムを豊富に含有する特長も生かし、健康志向などに訴求していく。
白糠漁協のシシャモ漁は前年を下回る低調な水揚げペースで折り返した。組成も小ぶり。浜値は薄漁を映し強含みの展開で異例の2000円台に上昇している。
【大阪・西宮】株式会社永楽(大阪市、藤橋健太郎社長、電話06・6341・4720)はこのほど、つくだ煮や塩吹きなど既存の全商品を完全無添加にシフトした。卸や西宮市内に構える店舗「苦楽園こんぶ処永楽」で生まれ変わった新商品を提案。アミノ酸や甘味料など添加物・化学調味料を一切含まない「自然の味わい」を前面に訴求していく。
苫小牧漁協のホッキ夏漁は日量4トン弱と順調に水揚げしている。11月中旬にノルマを消化して終漁する予定。一方、浜値は600円台と10月に比べて若干安値。11月から日高や鵡川でも操業が始まり、弱含みの展開となっている。
道南太平洋のスケソ刺網が開幕して1カ月が経過した。10月単月の数量は低調だった前年同期比8%増の3271トン。渡島管内は好スタートを切ったもののシケも絡み10月下旬から失速。胆振管内は前年同期を下回るペースで推移している。浜値は出足のキロ70~60円から3桁台に上昇。加工筋の仕事買いも絡んでキロ140円台までつり上がっている。
消費者庁と農林水産省は2日、東京都内で「第10回加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会」を開き、全ての加工食品に原料産地表示を義務付ける改正案を了承した。