(一社)いわし普及協会は10月4日の「いわしの日」に、毎年恒例となった「いわし料理の会」を東京・上野の飲食店で開いた=写真。いわしの認知度を高め、消費拡大につなげようとする催し。業界関係者や料理研究家、料理教室に通う消費者などが参加し、刺身やすし、天ぷら、つみれ汁、マリネなど和洋中さまざまな料理が振る舞われた。
猿払村の浜猿払漁港に荷揚げするサケ定置2経営体でつくる「浜猿払漁港漁師会」(川谷恵会長)は今季、脂の乗りで厳選した秋サケのオスに「煌(きらめき)」と冠し、出荷を開始した。脂肪計で測定、選定し、「おいしさ」を数値で見える化。併せてマイナス1~3度帯の「パーシャル窒素氷」を使用し、鮮度保持力を高める。地元仲買との連携でブランド化を進め、猿払産の知名度向上につなげていく。
㈱水産新聞社(永原巻鋭社長)は9月26日、8月後半に襲った台風による漁業被害への見舞広告で水産関連企業にいただいた掲載料の一部30万円を義援金として漁協系統団体に寄付しました。
南敬介営業部長が道漁連を訪れ、川崎一好会長に寄託。川崎会長は「被害状況を調査し国に報告するなど対策を急いでいる。義援金は適正に活用する」と述べた。
日高中央漁協のスルメイカ釣漁は浜値が高騰、9月下旬には木箱で1箱1万円を超えた。着業者らは「1万円台は今まで聞いたことがない価格」と驚く。
火散布沼で行う散布漁協のウニ養殖は、8月の連続台風を前に初めて取り組んだ大雨対策が奏功、へい死被害を最小限に抑えた。昨秋の大雨で大量へい死した際、被害を免れた沼内奥の試験垂下場所に全てのかごを避難。真水が流入しても低層の塩分濃度は下がらず、狙い通りウニは無事だった。
紋別漁協の延縄漁は、夏場前半からマダラが苦戦、漁場の近いカスベに切り替えている。水揚げは例年より多いが、浜値は徐々に下がりキロ100円台後半と弱含み。
戸井漁協汐首地区の下山明仁さん(第二十一明宝丸=2・3㌧)は一本釣りのブリやメバルなどを神経じめし、函館市水産物地方卸売市場に出荷している。以前は活じめで出荷していたが、さらに高品質化を目指し6年ほど前から実施。太さの異なる数種類のワイヤーを駆使し、神経が残らないように努めている。
道南太平洋海域のスケソ刺網が1日開幕した。今季TACは昨季より400トン増の4万8500トン。資源調査による海域平均の魚探反応量は昨年を下回っており、今季も厳しい水揚げが予想される。
日高中央漁協のコンブ採りがほぼ終漁した。盆前まで順調に採取したが、8月後半に相次いだ台風で沖止めが続いた上に抜けて流失。着業者らは「いい時期に採れなかった」と口をそろえ悔しがる。ただ採取日数は昨年を上回り、計画並みの生産となる見通しだ。
8月末の台風10号による噴火湾のホタテ脱落被害は、8単協合わせ7800トンに上った。このうち来春に出荷する予定だった加工貝は約5400トンの見込み。森は加工貝、八雲町は3年貝を中心に各2000トンが脱落している。今年はへい死の発生割合も異常に高く、来季は大幅な減産を余儀なくされる。