落部漁協青年部は昨年から、港内でアサリの試験養殖を始めた。外防波堤沿いに設置したいかだに養殖かごを垂下し採苗試験や成育調査を実施。27年度は町の補助を受け協同で進め、商業化の可能性を探っていく。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は全体的に順調に推移している。3月末現在で宗谷管内は前年比31%増の415トン、オホーツク管内が同23%増の112トンを水揚げした。一方組成は小主体だが、昨年よりも大中、中の割合が多い様相。
「お味噌汁復活委員会」。その名の通り、昆布だしなどを使ったみそ汁の普及拡大を目指し、野菜ソムリエなど女性5人と喜多條清光大阪昆布海産株式会社社長の計6人で昨年発足した。代表を務めるのは料理研究家の平山由香さん。「日本の食の要といえるおみそ汁をいま一度見つめ直し、新たな発想も含め次代につなげていきたい」と、同委員会フェイスブックページでレシピやみそ汁にまつわる楽しい話や役立つ情報を発信、各地で開くワークショップも計画する。
南かやべ漁協の平成26年度のコンブ実績は、天然・2年養殖・促成など全て合わせて3545トンとなり、前年度を1割ほど上回った。天然が好漁に恵まれ、実績を大きく伸ばした。
青森県大間町、下北半島の北端に近い奥戸漁協で2日、ウニかご漁の水揚げが始まった。キタムラサキウニが豊漁だが、殻付出荷で身入りのバラツキが大きく値差の激しいスタート。磯焼けでコンブなど餌料海藻の不足が続いているところに、低水温による摂餌活発化の遅れが身入りの差を広げたようだ。
根室漁協のウニたも採り漁は昨年同様、雪解け水の流入やシケで海の濁りがひどく、操業に支障がでている。一方、浜値は操業が遅れている歯舞の影響から品不足で、高値を形成している。
道北日本海の前浜で3月末から母貝の一部が産卵している。平年より20日ほど早い産卵開始で、年明け以降水温が高めに推移していることなどが要因とみられる。採苗器の投入時期も早まるかは不透明だが、稚貝出荷の進ちょくとの兼ね合いもあり、着業者は産卵状況、ラーバの出現など今後の動向を注視している。
北斗市の株式会社村上商店(村上雅之社長、電話0138・48・8311)は、ミョウバンを使わない無添加生ウニを主力に手掛ける。東京・築地市場への出荷に加え、近年、商談会への出展で販路開拓を進め、飲食店や通販、量販店などへの直接販売のウエートを高めている。
【アメリカ・ポートランド=松本名司】北米東海岸のメーン州は、米国で唯一のウニ生産地。その南西部に位置する港湾都市・ポートランドを訪ね、水揚げ・加工状況を取材した。日本輸出に伴う1990年代の乱獲で資源量は大幅に減少したが、その後の漁獲規制が奏功し徐々に回復。一方、消流は、日本食ブームで一大消費地・ニューヨークを中心に、すし種需要が高まっている。
砂原漁協のエビかご春漁が好調だ。3月のボタンエビ漁獲量は前年同期の2.3倍。増産でキロ平均単価は前年に比べ2割ほど安いが、昨年秋漁から続く好漁に着業者は胸をなで下ろしている。