青森県下北半島の西南、脇野沢村漁協のマダラ底建網が21年ぶりの好漁で終盤を迎えている。1月末までに192トン、8900万円を水揚げ、すでに昨季実績(44トン、2600万円)の数量4.4倍、金額3.5倍。陸奥湾での4年前の稚魚発生から期待され、それを超えるような水揚げに活気づいている。
今季のオホーツク海毛ガニ漁の許容漁獲量(ノルマ)は、昨年同量の1300トンとなった。漁獲対象資源はほぼ前年並みの「中水準」だが、後続群は少ない状況。獲り残し資源を多くすることなど、徹底した漁獲管理が求められる。
岩手県が主催する「いわての浜料理選手権」県大会が1月30日、宮古市の道の駅「シートピアなあど」で開かれた。昨年秋の地区大会を勝ち抜いた4チームが出場し自慢のオリジナル海鮮料理を披露。審査の結果、「母のこころづくし」膳を披露した船越湾漁協女性部が最優秀となる岩手県知事賞を獲得した。
サロマ湖の氷下漁は全面結氷の遅れから水揚げが低調だ。3単協(湧別、佐呂間、常呂)のうち4日現在で水揚げしたのは常呂漁協のみ。漁獲量は例年より少なくハシリは高値に付いたが、2月に入り昨年並みの浜値で推移している。
えりも漁協庶野支所地区のエゾバイツブかご漁着業者は、資源の維持・増大対策に取り組んでいる。昨期から漁獲許容量を新たに導入し、資源管理を強化。併せて、卵塊放流の増殖活動にも乗り出している。
噴火湾では3月の集中水揚げを前に、胆振や渡島の一部で出荷している養殖2年貝の両貝冷凍輸出が動き始めた。今季の水揚げは増産が見込まれる中、浜値はキロ250円前後の高値張り付き。ボイル需要の低迷に危機感を持つ産地加工業者は「ボイル加工に合わない価格が続いている」と話し、浜値の動きを注視している。
三陸ワカメのシーズン開始となる宮城県産の初入札が5日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開催された。ボイル塩蔵は89.4トン上場、10キロ当たり、大谷本吉産芯抜き1等(抜1)8599円などで全量落札。色が良い上在庫解消も伝えられていただけに、生産者間には価格が「少し足りない」との受け止め方がある。
小樽市の株式会社カネダ海洋食品(金田功介社長、電話0134・25・5010)は、小樽港水揚げの魚介類を使った「おこわ」の商品展開に取り組んでいる。昨夏には小樽産ニシンで、ベニズワイを使った「かにおこわ」に次ぐ「にしんおこわ」を開発した。今後も商品の種類を増やし、「小樽産おこわ」のシリーズ化も視野に入れている。
カキの需要期を迎え、サロマ湖の出荷作業が追い込みの時期に入った。今季の成育は各浜とも順調で身入りは良好だが、出荷量は昨季と比べ少ない。着業者の減少と昨春のシケによる脱落に加え、結氷の大幅な遅れも少なからず影響している。減産から浜値はシーズンを通して高値傾向だ。