森町の株式会社ジョウヤマイチ佐藤(佐藤清美社長、電話01374・2・7731)は、定置網などで混獲されるマンボウなど低・未利用魚に焦点を当て、商品開発、販売チャネルの開拓に臨んでいる。
猿払沖の日本水域で今春、密漁目的とみられる大量の不法カニかごが見つかったことから、猿払村漁協では警戒感を強めている。国や道へ取り締まりの強化を求めるとともに、近く、沖合で再調査を行う予定だ。
岩手県宮古市の水産加工会社・フードパック株式会社(神林滿社長、電話0193・67・4777)は、岩手・宮古の浜の味を広くアピールする商品づくりに励んでいる。
青森県の下北地域で活じめによる魚の付加価値向上を狙う試みが活発化している。マダイとヒラメを中心に回転ずしチェーンなどに直送する漁協があり、アイナメとマコガレイでも技術開発され、本年度から秋サケとマダラで活じめ処理が検討される。「活魚の時代は終わった」「漁獲が減少しているのに安い」という認識、背景がある。
オホーツク海北部でけた引漁の本操業が猿払村漁協を皮切りに始まった。同漁協の玉冷歩留まりは9.5~10%、ハシリとしては例年より高い水準で推移している。
スーパー各社が総菜、弁当など家庭ですぐに食べられる「中食」の販売を強化している。共働き、単身世帯の増加で夕食中心に需要が高まっており、コーナーの拡充で店舗を活性化。水産総菜もバイキング形式の量り売り、バラ売りなど少量適量の展開で、魚料理の手間を敬遠する購入層への訴求を狙う。併せて北海道内の店舗では道産水産物を素材に利用し、商品構成の充実を図っている。
余市郡漁協のカレイ刺網漁は、アカガレイの盛漁期入りが4月中旬と、例年より半月以上遅れ。低水温でオカ寄りが遅れたのが要因とみられ、浜値は煮魚の需要期を過ぎてからの集中水揚げが影響し、安値で推移している。
道総研工業試験場は、ホッケ用で皮むきと同時に皮下脂肪、血合肉を除去する装置を開発した。コンベヤー中央部の溝に半身を押し込んで血合肉を切除する仕組みで、歩留まり良く白身だけを分離。特有の魚臭を発生させる部位を取り除くことで、ホッケ製品の高品質化、新たな用途開発につなげていくのが狙いだ。
宮城県気仙沼市の株式会社臼福本店(臼井壯太朗社長、電話0226・22・0052)は、遠洋マグロ延縄漁船「第18昭福丸」(439トン)を建造した。水流抵抗を極力小さくして燃費向上を図る「バトックフロー船型」など省エネ化を徹底、最新鋭技術と鮮度保持技術を備えた。地元の株式会社吉田造船鉄工所(吉田慶吾社長)に発注し、気仙沼の造船技術の高さを誇る船としてアピールしている。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は、4月末までに前年同期比25%増の932トンを水揚げした。宗谷管内は全体で許容漁獲量(ノルマ)の9割を消化し終盤。オホーツク管内は北部(紋別~雄武)が好ペースで推移している。一方、浜値は品薄の大が高値基調、中小が昨年並みだが、組成が小に傾斜し、平均単価は昨年を下回っている。