いぶり中央漁協は、エゾアワビの資源造成を進めている。平成23年から前浜に人工種苗を試験放流。昨年11月の追跡調査で漁獲可能サイズに成長していることが確認され、ことしから試験採捕を始め、6月にも初水揚げする。今後、採算性などの検討が必要だが、新たな漁種の確立に期待が高まっている。
道総研工業試験場は、食品パッケージデザインの製作で、消費者や販売先など顧客評価を導入するためのソフトウエアを開発した。デザインに対する見方や印象などの感性情報を分析、「ビジュアルマップ」で視覚化できる。顧客の視点を加えたデザイン開発の仕組みを確立、道産食品の商品力強化を後押しするのが狙い。本年度は包材商社と連携し、ソフトを活用したデザイン開発を試行、実用化を目指す。
宗谷漁協のミズダコ漁は、昨年の春漁同様に苦戦している。着業者は口々に「全然獲れない。例年と比べ半分の量」と不安を吐露。低水温を指摘する声が多く、上昇し始める今後の漁に期待を寄せる。
羅臼漁協の養殖コンブが今季も流氷被害に見舞われた。被害規模に個人差はあるが、全滅に近い着業者もいるという。
着業者は毎年行う施設浮上作業時に被害状況を確認。上側(半島元側)、下側(同先端側)両方とも被害が見られ、施設のロープが切断したり、コンブが擦り切れたりしていたという。
【デュッセルドルフ=佐々木拓、鈴木亮平】3年に1度開かれる世界最大の国際包装産業展「インターパック2014」が8~14日、ドイツのデュッセルドルフで開かれ、60カ国2700社を超える企業が大小の自動包装ラインを展示実演。来場者は延べ16万6000人を超えた。日本からは28社が出展。中でも重量選別・異物検出の国際市場でしのぎを削る最先端技術が注目された。
青森県は今秋、津軽海峡でマグロ漁の餌となる活アオリイカの釣り人から漁協、漁業者への提供を支援する。一本釣り漁業者が餌確保に要する時間と労力を軽減して漁獲の維持、安定を図り、地元での消費拡大、活性化につなげる狙いだ。アオリイカの需給情報はインターネットを活用し、釣り人は活イカとマグロの刺身用冷凍サクを交換する。
サンマ、サバ、イワシなどの水産缶詰を主に製造する。釜石地域からの雇用確保を図り、稼働初年度は、55人体制の1ラインで操業。最終的には110人体制の3ライン操業を目指す。新工場建設に併せて、本社機能を新工場内に併設する計画という
【ブリュッセル=佐々木拓、鈴木亮平】世界最大規模の水産物展示会「シーフード・エキスポ・グローバル(SEG)」が6~8日、ベルギーのブリュッセル国際展示会場で開かれた。毎年開催の22回目。今回は併催の加工機器資材展(SPG)と合わせて74カ国1699社が出展し145カ国から2万5000人を超える業界関係者らが来場した。
戸井漁協汐首地区など道南の天然コンブ漁では、「カギ引き」という漁法でマコンブやガゴメを水揚げしている。ロープにつないだカギを海中に投入。船を走らせて引き、カギにコンブを絡ませる漁法だ。マッカ(さお)によるねじり採りに比べ「労力面での負担が小さい」(着業者)のが利点で、マッカが届かない深みに適している。