太平洋沿岸のシシャモこぎ網漁が低調だ。胆振・日高海域は群れが薄く振るわない。十勝海域もシケで苦戦した昨年より出漁回数を稼ぎ、累計数量は伸ばしているものの、日量は低水準。浜値は薄漁を映し、全般的に高値で推移している。釧路海域では厚岸漁協が10月上旬から操業し、29日に白糠漁協、30日に釧路市・釧路市東部・昆布森の3単協が操業を開始した。
北海道の秋サケは10月中で10万トン割れの展開で、後期群の11月漁に入った。今季は序盤の好漁から一転、例年盛漁期の9月下旬以降に失速。全体的には主群の4年魚の来遊量が低水準だったのが要因とみられるが、地区内でも河川ごとで年齢組成にバラツキがあるなど、異例の来遊パターンを見せている。