昆布消費量全国トップクラスの富山。北前船の寄港地として昆布文化が花開き、今もなお身近な食材として親しまれている。中でも、昆布じめは江戸時代中期からの長い歴史があり、郷土料理の代表格。「サス(カジキ)」が定番で、どのスーパーにも常に陳列、酒の肴やおかずとして日常的に食されている。昆布じめ刺身の草分けで、専門メーカーの株式会社かねみつ(富山県魚津市、金三津貢社長)を取材した。
青森市奥内に本社を構える鮮魚卸の株式会社さ印さんりく(阿部久会長)は、道東、道南・噴火湾に拠点を設け、マサバ、マイワシ、ブリなどを中心に北海道で水揚げされる鮮魚の販売に乗り出した。特に30年来扱っているマイワシへの思い入れは強く、漁業者、市場と連携、漁獲時や荷受時の鮮度保持など自社のノウハウを供与し、北海道産の付加価値向上に取り組む。
雄武漁協のけた引漁は、17日現在で1万5460トンを水揚げし、今季の計画量を達成した。漁期は11月末までで、1万6000トンを目指し最後の追い込みを掛けている。
雄武漁協の底建網で、スルメイカが順調に入網している。漁獲量は昨季を下回るが大きな切れ間がなくコンスタントに水揚げ。浜値は木箱1箱4800円前後と好値だ。
えりも以東海域の秋サケ定置が20日終漁した。水揚げは、西部地区の十勝管内が依然低水準ながら、3年連続で前年を上回った。一方、東部地区の釧路管内は平成22年来の不振を脱せず、特に厚岸以東が低調。昨年より地区間の明暗がくっきり分かれた。
宮城県産乾のりの初入札が19日、塩竃市の県漁協塩釜総合支所共販所で開催された。1834万枚が上場、100枚当たり1004円平均で落札。昨年初回比は上場372%、平均単価79%。上等級は好値となったが、下等級の割合が上がり平均単価を下げた。今季は昨シーズンより5千万枚多い4億1千万枚の生産を計画。需要の主力となる業務用は問屋在庫の払底が伝えられ、良好な販売が期待される。
岩手県大船渡市の鎌田水産株式会社(鎌田仁社長)が製造販売している即席スープ「ふわとろめかぶ」は、フリーズドライで手軽に食べられる簡便さが受け、好評だ。全国に販路が広がっており、営業担当者は「年間販売目標は100万個」と意気込む。
株式会社帝国データバンク釧路支店が集計した釧路・根室管内の漁業・水産会社の平成25年度売上高ランキングは、釧路市の株式会社マルサ笹谷商店が4年連続のトップとなった。
大阪府八尾市の有限会社浪花昆布茶本舗(大山喜隆社長)は、白口浜真昆布を原料にした昆布茶専門メーカー。人気の「昆布茶きざみ昆布入り」や「梅こぶ茶しそ葉入り」のほか、湯を注ぐと昆布を形抜きした「寿」の文字が浮かび上がる「寿茶」などアイデア商品も展開する。製造工場では衛生・品質管理を徹底。キッチンスペースを設置し、簡単レシピや新商品開発にも取り組んでいる。
釧路のスルメイカが実績を伸ばしている。漁期前半がいまひとつで、9月15日までの水揚げは昨年の半分と伸び悩んでいたが、16日に好転。10月上旬まで日産1万箱台で推移、多いときで2万箱弱と好漁に恵まれ、釧路管内いか釣漁業協議会によると11月10日現在の累計は箱数で前年同期比94%増。数量は同81%増の3715トンに達し、平成22年からの5年間で最高となった。