屋外に設置した養殖水槽。水温が低下する冬場の生育状況も観察する
鹿部町は2022年度から試験的にアオノリ(スジアオノリ)の陸上養殖に取り組んでいる。道内では初めての試みで、先進地高知県の高知大との共同研究。鹿部漁港に設置した水槽で培養液を添加しながら養成、初年度は10回収穫し養殖期間などを検証する。23年度以降は漁業者が主体となって事業を進め、培養技術の確立や販路確保を目指す。天然コンブをはじめ浅海資源が減少する中、新たな漁業種の創出に期待がかかる。