日高中央漁協様似地区のツブかご漁は4隻が着業、今年は目立ったシオムシ被害がなく昨年を上回る水揚げとなっている。第三十八漁吉丸の山中孝俊さんは「潮回りは悪いが数量的に昨年よりなんぼかいい」と言う。様似支所も「4月からの集計で昨年より3~4トン多い」と話す。
シオムシはツブかご漁の天敵。一昨年の夏場のように被害がひどいときは、餌の冷凍イワシが食べられ、かごを仕掛けた翌日には骨しか残っていないことも。そのためツブのかご入りが悪くなり水揚げ減少を招く。今季は「沖側では見えるが全般的に気にならない程度」と山中さん。