わずか4箱のイカを競る十数人の買受人(19日、大船渡市場)
宮城県から岩手県南部の小型イカ釣りが不漁を極めている。スルメイカの今季水揚げは、石巻市場が17日までわずか44箱、大船渡市場は18日まで前年同期比25%の7.8トン。震災後から不漁が続き昨年が底とみられたが、底割れの様相だ。船は燃油高で漁場探索さえままならないうえ、代替漁種も乏しく、苦境。9月からの「秋イカ」に好転の期待がかかるが、水温が焦点となりそうだ。