東京都・豊洲市場の氷頭(ひず)なますの消流は、秋サケの不漁に伴う原料難で供給が細っている。氷頭は秋サケの鼻の軟骨という希少部位。それを甘酢に漬けたのが氷頭なますで、鮭文化圏の冬のごちそうだ。青森県のメーカーから仕入れる仲卸は一時長期の欠品が続き、供給再開後もメーカーが内容量を減らして対応。顧客は小料理屋など飲食店の固定客が中心で、幅広い需要には広がっていない。
「第67回みな貯金運動」が9月1日に始まる。「みんなで浜の未来をつくる!」を合言葉に「協同運動」の強みを再確認し、そのとりでとなる漁協に心と力を結集する「全員参加の運動」を展開していく。重点推進項目「社会貢献型海の子応援マリンちゃん定期貯金」では抽選で当たる懸賞品を大幅にグレードアップ。取扱期間は12月30日まで。全道目標額は100億円に設定した。
岩手県産養殖干し(本干し)コンブの今年度第1回入札会が7日、宮古市の県漁連北部支所で行われた。重茂、田老町、小本浜の3漁協から、昨年初回を45%上回る268トンが上場。北海道産をはじめ他産地の減産傾向を背景に、単価は昨年初回に比べ全体的に上昇。長切3等は10キロ4万3350円(昨年同日比28%高)、棒1等が高値で3万3310円(同23%高)となるなど関係者から驚きの声が上がっている。
宮城県水産技術総合センター(石巻市)は21日、県内の2026年度の秋サケ来遊数について「約2千尾程度」とする予測値を発表した。これまでで最低となる予測値で、統計が残る1977年以降で最少だった25年度の実績値をさらに4割ほど下回る。「来遊数が極めて低い状況は今後も継続すると考えられる」との見通しも示した。
東日本大震災で被災した三陸・常磐地域の水産加工業の販路回復・拡大を後押しする「東北復興水産加工品展示商談会2026」が9月15、16の両日、仙台市青葉区の仙台国際センター展示棟で開催される。137社・約800アイテムが集結、「繋がる・繋げる展示商談会」をテーマに掲げ、出展各社が技術と工夫を凝らした“ここでしか出会えない、三陸・常磐うみのうまいもの”を全国のバイヤーらに発信する。
厚岸漁協(蔵谷繁喜組合長)は増産対策の一環として2021年から大手加工メーカーと連携した生コンブ事業を推進している。生コンブのまま出荷することで、乾燥や製品づくりなど出荷に至るまでの重労働を軽減。本来のコンブ漁で陸上作業に欠かせない陸回りの労働力確保といった人手不足の課題にも対応するなど、新たな生産体制の構築を図っている。生コンブ事業は厚岸、散布、浜中の3漁協で21年に開始。着業者が最も多い同漁協は初年に5軒で開始し、26年は7軒が実施している。着業者は増加傾向にあり、同漁協の25年度の取扱実績によると、生コンブ(ナガ主体)は前年度比3.8倍の178.6トン、キロ平均単価が25%高の138円。金額は4.8倍の2464万円(税抜き)と増産増額で大きく伸長した。
オホーツク海沿岸の7月末水揚量(速報値)は、漁場造成を含め前年同期比24%減の11万160トン、計画達成率は51%となった。北部が23%減4万6780トン、南部が24%減6万3380トン。歩留まりは11%前後、アソートは依然5S中心と伸び悩んでいる。浜値はキロ400円台後半~300円台中盤と高値基調。各漁協とも想定内の水揚げを継続している。
羅臼漁協の天然コンブ漁は解禁以降、海況に恵まれ順調に操業を重ねている。流氷による大きな影響もなく、上側主体に繁茂。同漁協は「この後も安定して出漁できれば」と期待を寄せる。今季は7月15日に上側漁場でさお制限(長さ1ヒロ)をした早採りを久しぶりに実施。本採りは20日に解禁となり21日に出漁。127隻が着業する。
根室の花咲ガニかご漁が7月に始まり、根室振興局によると、根室管内の花咲ガニの水揚げ(速報値)は7月単体で前年同月比41%減の33.5トン。一方、混獲のタラバガニは12倍の510.7トンで昨年7~9月の累計175.4トンをも大きく上回っている。着業者も「昨年とは比にならないくらい多い」と驚く。
網走漁協で今年からナマコけた漁が始まった。ホッキ部会の2隻がホッキの減収をカバーしようと7月21日に操業開始。1隻で日量100~150キロを水揚げしており、8月中旬まで続ける。浜値はキロ1900円。近年、ホッキ資源が低迷する中、漁業収益を補う目的で合計4トンを上限にホッキ船4隻が許可を取得、うち2隻が今年からスタートした。漁期は12月末までだが、ホタテの稚貝放流が終了した後の7月中旬から秋のホッキ漁開始までの約1カ月間をめどに操業する予定。船上で体長10センチ以上を選別、漁獲している。