古宇郡漁協神恵内地区女性部(蛯子智恵子部長)はことし、洗剤を使わず油汚れが落とせる「アクリルタワシ」=写真=の普及活動に乗り出した。仕事や家事の合間に製作し、村が運営する道の駅「オスコイ!かもえない」で販売。部の活動資金確保につなげていく。
アクリルタワシの普及活動は、合成洗剤の使用削減による沿岸環境の保全を目的に、道内では厚岸漁協女性部が先陣を切った。同漁協女性部は2月に全道漁協女性部研修大会で、この研究結果を発表。神恵内地区女性部は「これなら私たちでもできる」と活動を開始した。
羅臼漁協のカラフトマスが好調だ。ことしは隔年周期の豊漁年に当たり、8月19日現在の数量は、薄漁だった昨年同期の10倍となる382トン。キロ平均単価も26%高の492円に付き、金額を13倍の1億8783万円に押し上げている。
宮城県水産技術総合センター内水面水産試験場は同県の本年度サケ来遊について、158万8000尾と168万1000尾の2本立ての予測を示した。放流尾数と直近5カ年、3カ年の平均回帰率から算出して2本立てにしたが、いずれにしても昨年度実績(208万5000尾)を2割程度下回る。水揚げは4500トン前後の低水準が見込まれることになる。
東しゃこたん漁協でエビかご漁に着業している第27長洋丸(19トン)の茂木隆文船主は、一昨年から東京・築地市場にナンバンエビを出荷している。翌朝の競りに間に合うように、他船より2~3時間早く入港。選別を徹底しながら、手早く荷造りしている。
羅臼漁協の第31豊佑丸は、ブドウエビの高鮮度出荷に努めている。水揚げ直後に、「大中小込み」や「小小」など4サイズで選別し、発泡下氷に詰めて帰港。岸壁で素早く計量、新たな発泡下氷に入れ替え、目の前の同漁協市場に運んでいる。夏場・長時間操業でも「生きているエビもいる」というほど鮮度は高い。
日本昆布協会(会長・田村満則ヒロコンフーズ株式会社社長)の第2回昆布産地見学交流会は、えりもでミツイシ、南かやべでマコンブの生産現場を視察、6日間にわたる研修は幕を下ろした。主産地を巡り、参加者は「生産現場を見て漁業者の話をじかに聞くことで見識が深まり、視野も広がった。この経験を商売に生かしたい」と充実感あふれる表情を見せた。
噴火湾渡島地区の各漁協では、採苗器に付着したホタテ稚貝をかごに移す仮分散作業の時期を迎えている。長万部漁協は大半がお盆明けにスタート。八雲町漁協は真っ最中で、落部漁協は大半が8月中旬までに作業を終えた。成長は順調に進んでいる。
落部漁協の動力船部会長を務める池内漁業部の池内浩昭さんは、3年前からアカガレイの活じめ(えら切り)出荷に取り組んでいる。販売ルートを独自に開拓し、札幌や青森、名古屋などの中央卸売市場に出荷。作業場で箱詰め作業を手際よく進めながら、「ようやく軌道に乗ってきた」と笑顔を見せる。
宮城県から岩手県南部の小型イカ釣りが不漁を極めている。スルメイカの今季水揚げは、石巻市場が17日までわずか44箱、大船渡市場は18日まで前年同期比25%の7.8トン。震災後から不漁が続き昨年が底とみられたが、底割れの様相だ。船は燃油高で漁場探索さえままならないうえ、代替漁種も乏しく、苦境。9月からの「秋イカ」に好転の期待がかかるが、水温が焦点となりそうだ。
数の子など魚卵加工大手・株式会社加藤水産(留萌市、加藤泰敬社長)グループの株式会社エーシーエス(加藤貴章社長)は、増毛町の阿分工場敷地内に「ACSロジスティクス冷蔵庫」の新設を進めている。環境負荷軽減や省エネに向け、二酸化炭素とアンモニアの自然冷媒を使用したノンフロン型の冷却方式を採用。庫腹は4700トン。来年2~3月に稼働を開始する予定だ。