野辺地町漁協のトゲクリガニは、4月~5月頭の盛漁期に日量1トンと好調だった。浜値はオス・メスともキロ千円台中盤と堅調に推移。水揚量・金額ともに大きく伸長した。大型連休明けはやや低調な水揚げ。休み明けの需要減で浜値も安値基調だが「それでも例年より高い。今年はカニに助けられた」と着業者。水揚げは終盤戦に入っており、最後の追い込みをかける。
ひやま漁協大成地区の漁業者が11月にもトラウトサーモン(ニジマス)の海面養殖試験に着手する。近年のイカ漁不振など漁業を取り巻く環境に厳しさが増す中、養殖事業を軌道に乗せることで、現状打開に向けた活路を見いだす。
稚内漁協のタコいさりは、潮流などにより水揚げに日間差はあるが、総体的に低調な漁模様となっている。浜値は中サイズでキロ500円。着業者は「これから獲れてくれたら」と挽回に力を込める。
西網走漁協(清野一幸組合長)の「網走湖産しじみ貝」が農水省の地理的表示(GI)保護制度登録後、最初の水揚げシーズンを迎えた。シジミの北海道最大の生産地・網走湖では徹底した資源管理と鮮度保持を武器に5日から操業を始め、新たなブランド展開をスタート。待望のGI登録を追い風に産地偽装の排除と販路拡大を目指す。
青森県が発表した県海面漁業調査によると、2020年の漁獲数量は前年比12.6%減の16万7188トンで、統計を始めた1958年以降で最低となった。漁獲金額は同18.1%減の341億8348万円で、89年以降では最低。主力のスルメイカやサバの不振が続き、ホタテも半成貝の出荷が主体となって数量が伸びなかった。新型コロナウイルス感染症による需要の低下が金額を押し下げた一因とみられる。
宮城県南三陸町歌津の建設業、株式会社 阿部伊組(阿部隆社長、電話0226・36・2311)は、陸上養殖した希少海藻マツモを練り込んだクラフトバターを開発した。マツモの持続可能な生産と消費の実現を通じて、異業種から新風を吹き込む。15日に電子商取引(EC)サイトで予約の受け付けを開始し、6月1日から順次発送する。
札幌市の食料品卸・株式会社エスワイエスウイング(依光博文社長)は3月中旬に札幌市豊平区に食のセレクトショップ「らうすプラス」を構えた。干物やサケをメインとした水産品に、全国各地から取り寄せる名物商品を“共演”。併せて羅臼町認証店として羅臼昆布など特産品を取りそろえ、道都・札幌市民の魚食拡大に臨んでいる。
ノルウェーのプロキシマーシーフード社(ヨアキム・ニールセンCEO)は、静岡県駿東郡小山町に、日本最大級のアトランティックサーモンの閉鎖循環式陸上養殖施設を建設する。4月26日に着工し、2023年6月末竣工予定。初出荷は24年半ばを見込む。年間約6300トン(ラウンドベース)を生産、富士山麓の潤沢な湧水で育てた良質なサーモンとして日本市場に投入する。増産を視野に隣接地の取得も検討している。
昨年まで18年連続でサケ水揚げ日本一を誇っている北海道斜里町。ただ、全国的状況と同様、近年漁獲量は減少傾向で、資源の底上げ・安定を目指し、自然産卵できる河川環境を復活させるプロジェクトに乗り出している。その資金調達と周知・PRで、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング(CF)を開始した。目標額は300万円。7月15日まで寄付を受け付けている。
八雲町漁協のカレイ刺網は、4月後半からソウハチ主体に増え始めた。オカ網のナガヅカも増加傾向。一方浜値は消費低迷のあおりで安値基調。着業者は頭を抱えながらも辛抱強く操業を続けている。