サケ・マス類の海面養殖が拡大している岩手県で10日、山田町の三陸やまだ漁協(菊地敏克組合長)がトップを切って山田湾で育成したトラウトサーモン(ニジマス)約4トンを初水揚げした。来季からの事業化を見据えた試験2年目。成育は順調で、型も良く最高でキロ1350円の値が付いた。ブランド名が「岩手・三陸・やまだ オランダ島サーモン」に決定。自動給餌などの省力化や効率的な養殖方法の確立を図り、7月中旬までに80トンの出荷を目指す。
岩手、宮城両県のイサダ(ツノナシオキアミ)漁は浜値下落のため4月末までの漁期を前倒しして終了した。序盤にキロ80円を超えていた浜値は一時30円台まで落ち、漁業者側が「今季の需要を満たした」と判断した。親潮の流れに恵まれ水揚量は前季比11%増の計約1万2千トンと伸びたが、金額は14%減の計6億6千万円余りに終わった。
道内外の卸売市場に噴火湾産の鮮魚・活魚卸を手掛ける鹿部町の海鮮商店(木元貴光代表、電話01372・7・3254)は、ツブやホッケなど前浜産の付加価値加工品の開発・販売にも取り組んでいる。特にミズダコの頭をうどんのように切った「たこうどん」が2年前の商品化以来、ネーミングのインパクトも受けてSNSやメディアに取り上げられるなど看板商品に成長。鹿部産の発信に一役買っている。
千葉県沿岸小型漁船漁協は3月3日、新勝浦市漁協浜行川支所で水産政策審議会資源管理分科会のメンバーでもある株式会社シーフードレガシーとキンメダイのTAC制度(漁獲可能量)の理解を深める勉強会を行った。来年度から始まる同魚種のTACが全国レベルの実施ではなく、1都3県(東京、千葉、神奈川、静岡)に絞られていることの不公平さや、スルメイカなどの過去の失敗から想定される不安要素などを議論した。
「くら寿司」(くら寿司株式会社運営)は15日、地元の旬の魚を毎週楽しめる「くらの逸品シリーズ」を始めた。こうした取り組みは、これまで地域のご当地回転ずしが得意としていたもので、全国展開する大手回転ずしチェーンとしては初の試み。各地域の漁業者や水産会社とネットワークを築いて完成させた。「地魚地食」をコンセプトに、地域の人が地域で獲れた魚を食べることで、地域の漁業者支援につなげていきたいとしている。
「資源回復を目指す水産フォーラム」は5日、水産資源の回復と適切な管理に向けた「5つの提言」を公表した。提言により目指す将来像は水産政策に反映され、魅力ある漁業構造の構築や、資源管理の方針については漁業者が納得して主体的に参加することなどを挙げている。「水産業界での幅広い議論の契機になれば」としている。提言は、①海の環境変化を理解するためのデータ収集の強化を図る②資源調査・評価・管理のための予算の増額と人員体制の強化を図る③資源管理目標の設定に漁業者の主体的参画を促す体制を作る④小型魚の漁獲規制など手のつけられる資源管理措置から取り組む⑤漁業補助金(漁業収入安定対策事業・漁船リース事業)の改善を図るの5項目。
ニシン刺網に着業する北るもい漁協羽幌本所の小笠原強さん(強生丸=4.7トン)は、1網0.5反つなぎで仕立てている。「船上で巻く時に1反では収容するかごが2つ以上にまたがるが、0.5反にすると1かごに収まるため仕事がはかどる」と説明。一方、長男の海都さんはiPadを活用しており「航跡や投網場所を記録することで今後に役立てたい」と笑みをこぼす。いずれも今年から始めた手法。出荷後に漁具・漁法を説明してくれた。
えりも漁協のサメガレイが好値で推移している。活出荷で良いときはキロ千円台後半まで上昇。着業者は「漁は少ないが値段に支えられ昨年より金額的には良い」と説明する。
昆布巻き専門に札幌で50年近く製造販売を手掛けてきた札幌こんぶ屋の店主・桑折廣幸さんは今年2月、故郷のえりも町庶野に拠点を移し新たなスタートを切った。自身の段ボールアート作品を展示する美術館の一部を「昆布巻研究所」に改装し厨房として利用。さっそく近年水揚げが増えているブリを使い新商品も開発した。店舗は持たず通販中心に来館者にも販売する。「昆布巻き文化を継承していきたい」と思いを語り、講習会などを開き若い世代への普及にも力を入れていく。
小樽市漁協は2日から地まき用稚貝の出荷を開始した。成長、生残率ともに良好で、規定殻長もクリアし順調に水揚げ。着業者は「このまま最後までへい死することのないよう、計画量を出し終えたい」と話す。1日開始予定がシケで1日順延し、9日まで枝幸向けに6回出荷した。