宮城県名取市の閖上漁港で特産アカガイの水揚げが順調に続いている。日量500~600キロペースで、浜値は平年より3割ほど高いキロ2千円超で推移。閖上産は約8割が東京・豊洲市場に出荷され、高級食材として都内のすし店などで使われる。貝毒による出荷規制の懸念は常につきまとうが、訪日客(インバウンド)需要も追い風に、漁期を通した安定供給と好値の維持を目指す。
「鮭漁師祭り~鮭日本一のまち 斜里町~」と銘打ってサケを主体に知床・斜里産の魚介類を販売・PRするイベントが11月30日、札幌市地下歩行空間・北3条交差点広場で繰り広げられる。斜里第一漁協の定置業者が発案、斜里町や地元水産加工業者に熱意が波及し、まちを挙げた初の普及宣伝活動に発展。さまざまな角度からまちの魅力を発信し、その深化を目指す。
江戸時代から日本有数のサケ・マス産地としてその資源を活用した水産業が発展してきた斜里町。2003年から18年連続、さらに昨年もサケの漁獲量は全国1位。18年からは水産、観光関係者が連携し、「鮭、日本一のまち」を旗印に漁業を観光資源として地域・経済の活性化につなげる事業を継続。併せて近年の不安定な水揚げを踏まえ、持続可能な漁業の確立、まちの財産を守っていくための取り組みも行われている。
北海道の秋サケ定置は低気圧通過後の休漁明け9日に3800トンを水揚げしたが、その後は日量が変動し、精彩を欠く展開。9月の異常高水温から20度以下に降温以降水揚げペースが上がったものの、10月2週目は5~6万トンにとどまる様相も呈している。昨年も水揚げが持続した20日ごろまで来遊遅れを挽回する盛り上がりを見せるのか。今年の漁獲水準は今週が際限局面を迎える。
全漁連は4日、第29回全国女性漁業者グループリーダー研究集会(全国女性連共催)を東京都内で開催し、全国から60人を超える女性漁業者らが出席した。参加者らは優良な取り組み事例の共有やパネルディスカッションを通じ、地域を越えた漁村女性のネットワークを構築。効率的で安定的なグループ活動、女性の活躍、地域の活性化などの道筋を探った。
東京都・豊洲市場の東北産サバの消流は総体的に入荷量が少なく、相場が高値で推移している。ただ、主力の太平洋側で獲れるトロールものは細身の商材が目立つため、拡販が難しい状況。一方で、ごく少数の山形県産は船上活じめをはじめ高鮮度出荷に注力しており、生食商材として一定の引き合いがあって相場が安定している。
根室湾中部漁協は、明治時代からの歴史を持つ特産品で希少性の高いオオノガイの販路を開拓、今年は各着業者がつくる乾製品を仕入れ後即完売する好調な売れ行きを見せた。このため従来に比べて冷凍保管する期間を大幅に短縮でき維持管理費を抑制、浜値(組合買い取り価格)の向上につながった。
留萌管内の秋サケ定置は、好漁となった昨年とは打って変わって前年比6割減、一昨年比でも2割減と苦戦している。高水温となった9月の出遅れが大きく影響。10月上旬に上向いたものの挽回には至らず、数量は減少しながら終盤を迎えている。浜値はメスがキロ700円台と軟調に推移している。
留萌管内4単協で稚貝の本分散が始まった。春先の採苗不振に加え、夏場の高水温で成長不足やへい死が見られる中、各漁協とも粒数確保に最善を尽くしている。水温が下がらず大半が開始時期を遅らせており、作業時間の短縮など、疲弊している稚貝の扱い方にも慎重になりながら本分散を行っている。
釧路昆布普及協議会(秋森新二会長)は7日、北広島市の「ホクレン 食と農のふれあいファームくるるの杜」で販売促進を実施。昆布巻きや刻み、さお前など各種製品を売り込むとともに試食も提供、「釧路の食べる昆布」をPRした。販売促進はコロナ禍の中止を挟んだものの1998年から続けている事業で、これまで札幌の量販店などで実施。今回は食に関心のある客層や若年層へのPRなどを考え、くるるの杜で初めて行った。