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新聞記事

東北北陸一覧

掲載日:2020.06.29

アウトドア用品ブランドウエア、沖で 陸で活躍

立体裁断の膝が特長のビブを着て作業する漁業者


 アウトドア用品メーカー・(株)モンベルのウエアが釧路市東部漁協の漁業者や漁協職員の間で広がっている。シンプルデザインで蒸れにくく着心地の良い「機能美」を追求したアウトドアブランドのファッションで「おしゃれに」「カッコよく」沖・陸仕事、市場業務に従事。火付け役となった同漁協あいなめかご部会の司口圭哉部会長は「作業負担を軽くするための必須アイテム。他の漁業関係者にも周知したい」と力を込める。


掲載日:2020.06.29

陸前高田の東北、地元産ホヤをパウダーに


 岩手県陸前高田市の観光業、東北株式会社(浅間香織社長、電話050・5358・8090)は、同市広田湾産のホヤのみを原料とした「ほやパウダー」を発売した。新型コロナウイルスの影響で主力のレンタカー事業が低迷する中、地域資源の掘り起こしに活路を見いだし、感染終息後の交流人口拡大につなげたい考え。同社最高経営責任者(CEO)の浅間勝洋さんは「ホヤの可能性は無限大。パウダーで味わった後はきっと、『本物を食べに行こう』と思ってもらえるはず」と自信をのぞかせる。


掲載日:2020.06.29

宮城県アワビ資源復活へ、今季106万個放流

県が生産した種苗を運ぶ漁業者


 東日本大震災以降、宮城県産エゾアワビの漁獲量は減少傾向が続いている。津波による稚貝流出や放流数減少、餌となるコンブの不足などが複合的に影響しているとみられる。県は種苗生産施設の復旧に伴い、2017年度から県産種苗の放流を再開。資源復活に向け、今季は7月中旬までに約106万個を県内19カ所に放流する計画だ。


掲載日:2020.06.22

女川のマルキンASC国際認証取得


 宮城県女川町でギンザケの海面養殖を行う㈱マルキン(同町、鈴木欣一郎社長、電話0225・50・2688)は、自然環境や地域社会に配慮した養殖業に与えられる水産養殖管理協議会(ASC)の国際認証を取得した。国内のギンザケ養殖場では初めて。加工・流通過程における適切な管理を認証する「CoC認証」は取得済みで、養殖から加工流通までASC認証に対応できる体制を整えた。海外市場を視野に入れ、ブランド力強化につなげていく。


掲載日:2020.06.15

カフェから加工品宅配

水産加工品などが入った「かけ*はしセット」の一例


 仙台市青葉区のミライトス(株)(鈴木圭介社長、電話022・393・5836)は、宮城県内で作られた水産加工品などをセットにして市内に宅配する事業を開始した。地元の商品と消費者をつなぐ思いを込めて「かけ*はし商店」と命名。区内で経営する「綴(つづり)cafe」を拠点に、運送会社の㈱ソウルロジス(同市若林区)と連携して行っている。カフェ経営のほか、加工会社のホームページ制作や商品パッケージデザインなども手掛ける同社。新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込む取引先も多い中、鈴木社長は「販路確保のお手伝いをしたい。地元の人たちが県産品の魅力に気づくきっかけにもなれば」と意気込む。 


掲載日:2020.06.15

宮城県「育てる漁業」ホシガレイで成果


 宮城県が取り組む、高級魚ホシガレイの「作り育てる資源管理型漁業」事業が成果を上げている。県内の2019年の漁獲量は10年前に比べ、約4倍の21トンに増加。キロ平均単価は3934円の高値を記録し、不振が続く漁船漁業の支えになっている。漁業者らによる中間育成事業は3年目を迎えた。今季の稚魚放流は6月下旬に始まる予定。


掲載日:2020.06.08

宮城養ギン日産100トン 最盛期へ

水揚げが活発化してきた宮城産ギンザケ


 宮城県産養殖ギンザケは水揚げが日産100トンペースとなり、間もなく盛漁期を迎える。チリ産ギンザケの相場下落に新型コロナウイルス感染拡大が重なり、シーズン序盤から前年を下回る安値傾向が続く。成育は順調で、活じめブランド「みやぎサーモン」は通販出荷が伸長。水揚げは7月下旬ごろまでの計画。


掲載日:2020.06.08

石巻の海遊、自社便デリバリーで売上好調

冷凍・冷蔵機能を備えた海遊の自社車両。4台体制で配達業務に当たる


 宮城県石巻市雄勝町水浜の(株)海遊(伊藤浩光社長、電話0225・25・6851)は、新型コロナウイルスの感染リスクを減らす「新しい生活様式」に合った営業形態を模索している。自社便を使い、5月に始めた海産物や加工品の宅配サービス「うみでり」は好調な出足。インターネット通販などにも力を入れ、コロナ禍の苦境をチャンスに変えていく考えだ。


掲載日:2020.06.01

磯焼け域ウニを配合飼料使い陸上畜養で食用に

陸上に整備した飼育水槽に海水を引き込んで畜養


 生ウニの加工販売などを手掛ける(株)マルシチ水産(宮城県南三陸町歌津、髙橋七男社長、電話0226・36・2118)の工場長、髙橋栄樹(ひでき)さんは、磯焼け対策で駆除されたウニ(ムラサキウニ)の陸上畜養実験に取り組んでいる。磯焼け域のウニは身入りが乏しく、売り物にもならないが、配合飼料を使った畜養技術を確立し食材として販売できるめどを付けた。髙橋さんは「豊かな海を残したい。藻場を再生し、質の良い天然物を取り戻すきっかけ作りになれば」と気を吐く。


掲載日:2020.06.01

ネットでの加工品受注販促支援 に学生が協力


 新型コロナウイルス感染拡大の影響で販売が滞る地元水産加工会社を支援しようと、宮城県内の若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、本部・石巻市、阿部勝太代表、電話0225・98・7071)は「加工屋さんのおさかなアウトレット便」を始めた。加工会社で過去にインターンシップに参加した県内外の大学生7人が全面協力。冷凍殻付きカキや骨抜き加工した「金華さば」など、行き場を失った主に業務用食材を全国の消費者向けにインターネットで販売している。


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