オホーツク海沿岸の6月末水揚量は、春先の漁場造成を含め前年同期比11%増10万8370トンと好ペースだ。計画達成率は35%。宗谷、猿払村、枝幸、紋別、湧別、常呂の6単協が1万トンを超え12単協中10単協が前年を上回っている。日産は宗谷、猿払村、常呂が400トン台、枝幸、紋別、湧別が300トン台。6月の歩留まりは12~13%前後、組成は3S中心でどちらも昨年より向上。浜値はキロ200円以上を付けている。
八雲町や北大大学院水産科学研究院、共和コンクリート工業株式会社、道立工業技術センターが連携し、熊石地区で海洋深層水を活用した海藻の陸上養殖試験に取り組んでいる。低水温の深層水を利用することで、紅藻ダルスは天然が着生していない夏場でも生育、通年で栽培できることがわかった。また、成長期間が短い小型葉体は大型に比べビタミン類などの含有量が高いことも示された。今後は胞子着生の安定化など養殖技術の向上に加え、小型葉体の利用適性を探ることも課題に研究・調査を進めていく。
道総研さけます・内水面水産試験場は6月26日、今年の北海道の秋サケ来遊数予測値を、7年ぶりに3千万尾台に乗せた昨年実績比4%増の3482万8千尾と発表した。予測通りの場合、4年連続の増加で、全道的には回復基調。沿岸漁獲量は近年の小型化傾向が懸念材料だが、重量ベースで8万5千~9万トンが見込まれる。ただ、海区別では根室海峡から太平洋は依然低水準が続く。
日高沖で大量発生しているオオズワイガニが日を追うごとに漁業者の経営を圧迫している。特別採捕許可を得た日高中央漁協での捕獲やえりも漁協でのエビかごなどでの混獲で水揚げが集中。安価なカニとして注目を集める一方、漁業者は「『本業』の水揚げを補うのは無理。この状況が早く終息しないと、漁業を続けるのが難しい」と本音を吐露する。
斜里第一漁協の有限会社北洋共同漁業部(伊藤正吉代表)が今年打ち出したブランドサクラマス「知床桜鱗(おうりん)」が札幌市の飲食店のメニューを彩った。6月16~25日の10日間、6店舗が合同で料理フェアを開催。船上活じめ・胃洗浄などで鮮度保持を徹底、脂の乗りが厳選された素材の妙を生かし、各店が趣向を凝らした料理を創作・提供。丹精込めたサクラマスが料理人の技でグレードアップされ、伊藤代表は「自分らが獲っている魚の可能性が広がった」と価値向上に取り組む意欲を新たにしている。
いぶり噴火湾漁協の毛ガニ漁は、各地区とも苦戦を強いられている。日量は1隻30~50キロと極端に少なく、異常発生しているオオズワイガニが大量に掛かる状況に着業者は頭を抱えている。浜値は大がキロ7千円台と例年以上の高値を付けているが薄漁のため金額は伸び悩んでいる。
厚岸漁協のホッカイシマエビかご漁は開始から1カ月が経過。序盤の漁模様について奥野広勝厚岸ほくかいえび篭漁業班長は「好漁だった昨年に比べると落ちる」と話す。例年後半にかけて徐々に大サイズが増える傾向にあるため、今後のサイズアップに期待を寄せている。
釧路管内のさお前コンブ漁は、全5単協が計画操業日数を消化し終漁した。昨年流氷の影響で操業を見送った浜中漁協は2年ぶりに採取した。値決めは7月11日からを予定している。
いぶり噴火湾漁協の耳づりは、地区別で垂下した量や成長度に差が生じている。稚貝を収容していたザブトンかごにザラボヤが付着したことで、取り出し作業や稚貝自体の成育にも影響が及んだため。作業はずれ込み、6月半ばまでかかった漁家も少なくない。
噴火湾北西部と東部海域のホタテまひ性貝毒数値が、6月後半に異常なほど高まった。北西部の長万部では中腸腺の数値が1グラム当たり1800MU(マウスユニット)を超え、道漁連が定める出荷規定(20MU未満)の90倍に上昇。同漁協では1850トンの残存貝を抱えており「出荷のめどが全く立たない」と困惑している。1800MUを超えたのは1989年以来、34年ぶりという。