湧別漁協は、けた引の来季計画量を明らかにした。現段階で2万トンを割り込む1万8千トンと大きく落ち込む見通し。雲津幸治常務は「今季に続いて、さらに厳しい水揚げが予想される」と気を引き締めている。
来季の操業海区はB、E海区。今季同様、昨年末から1月にかけての大シケに伴う死滅が著しく今季修正計画の2万5千トンからさらに7千トンの減産を想定。着業者は「あくまで現時点の計画量。来季の操業までに大シケがないことを祈りたい」と悲痛な表情を浮かべる。
釧路市東部漁協のタコ空釣縄は低気圧によるシケなどで水揚げ開始が遅れ。11月19日現在で昨年11月実績の4割にとどまっている。ただ、着業者は「漁況自体は昨年よりは順調」と話す。
7隻が操業。昨年は10月で22トンを水揚げしたが、ことしはずれ込んで、11月に入って水揚げが始まった。数量は19日現在で49.7トン、金額は2260万円、キロ平均単価は455円。
2年連続で4千万尾割れの低来遊がほぼ確定した北海道の秋サケ。水産総合研究センター北海道区水産研究所が推定した年齢組成では、今季4年魚の2011年級(平成23年級)は1992年級以降の平均的水準の一方、5年魚の2010年級(22年級)は最低水準。5年魚は太平洋、日本海の両地域とも6年以降の平均値を大幅に下回り、昨季に続き来遊量全体を下押ししている。
紋別漁協の底建網秋漁は、主体のスルメイカが苦戦している。日間格差が大きくシケも絡み昨年を下回る水揚げ。薄漁を映し浜値は木箱1箱6千円台中盤の好値を付けている。
広尾漁協の毛ガニ試験操業が23日に始まった。保志光則毛がに篭部会長は「平年並みの水揚げ。出足としてはまずまず」と話す。大サイズが主体。浜値は初日に上でキロ4千円台半ばを付けたが、その後は弱含みに転じた。
大阪市東成区にある(株)山本(山本卓秀社長)は大正元年に創業、昆布巻きを柱の一つに製造販売する。「軟らかく仕上がる」という道東産さお前を使用。漬け込みや炊き上げには、長年にわたりつぎ足し、昆布や素材のうま味が凝縮された秘伝のたれを使うなど、こだわりの詰まった逸品。直火窯でじっくりと炊き上げる昔ながらの製法で、同社伝統の味を守り続けている。
室蘭市の㈱カネサン佐藤水産(佐藤有一社長、電話0143・45・5111)が平成23年に販売を開始した水産総菜「じゃが玉」=写真。ジャガイモの衣で水産素材などを包んだ新感覚の商品で、練り製品の値上げなども受け、本州市場を中心に引き合いが増えている。
水産素材は道産秋サケやイカを使用。「食感がもちもちして、中身はジューシー」と同社。鍋やスープ、おでんの具材、焼きギョウザなど幅広い用途をアピール。発売以来、全国的に売り場を開拓してきた。
同社は「容器などを替えて『オリジナル商品に』などいろいろな要望が出てきて、重点的に扱ってくれる売り場が増えてきた」と強調。「すり身価格の上昇も影響している」と話す。
札幌市の北海道産品加工販売・株式会社尾白屋(辻義光社長、電話011・612・0468)は、チルドで長期間保存・使用できる「カニむき身」商品を開発した。特殊熱加工で製造後90日程度はゆでたてとそん色ない風味や食感などを保持する独自の殺菌処理技術を確立。供給、品質の安定に向けた生産体制を整え、来年から本格的に製造販売に乗り出す。
いぶり噴火湾漁協は、加工貝(2年貝)11月下期分の共同値決めを行った。伊達地区のみの上場でキロ420円。共同値決めの過去最高額でスタートした。昨年初回より220円高、2.1倍となる。