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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2017.07.03

留萌管内稚貝、必要数確保へ/付着低水準 微妙な地区も

稚貝の選別作業。今年の仮分散は7月後半から始まる

 道北日本海の稚貝付着状況は、低水準ながらも一部の地域を除き何とか必要水量を確保できる見通しだ。留萌地区水産技術普及指導所では「採苗不良となった平成20年ほど深刻なレベルではない」と話している。
 同指導所によると、6月に行った試験採苗器の最終調査では遠別地区がネトロンネット1袋当たり700個(19日)、羽幌地区が千個(20日)、苫前地区が1600個(15日)、臼谷地区が千個(20日)、増毛地区が1400個(同)。
 1週間ごとに投入した調査結果。「各地区でばらつきも見られるが6月末時点ではさらに付着しており、上手に使えれば足りるだろう」とみる。


掲載日:2017.07.03

イナダ好調1日3トン、マイワシも上向く/上磯郡小定置

安値傾向のイナダ

 上磯郡漁協上磯地区の小定置は6月に入ってイナダがまとまりだし日量3トンペースの水揚げ。一方、マイワシは6月10日までサケ稚魚混獲防止の自主規制で目合を拡大したため、低調に推移していたが、規制を解除した11日から小羽中心に日量3~6トンを水揚げしている。
 12カ統が操業。イナダは例年秋サケ定置でまとまるが、昨年から5~6月にも漁獲。サケ・イワシ定置部会の品田靖部会長は「従来前浜より深場の函館市・大鼻岬~汐首沖の一本釣りなどで水揚げされていたが、昨年からオカ寄りして前浜でも見えてきた。特に茂辺地寄りに集中している」と話す。


掲載日:2017.07.03

増毛ミズダコ2年連続好漁

裁割して生出荷するミズダコ(6月26日、増毛漁協市場)

 増毛漁協のミズダコが好漁している。5月末水揚量は、順調だった昨年よりさらに2割増。6月はシケに悩まされながらも、まとまった漁を維持した。浜値は若干安値傾向にある。
 4~5月水揚量は、前年同期比21%増の131トン、金額は同4%増の6220万円(税込み)、キロ平均単価は同14%安の475円。
 たこ箱部会の川上仁部会長(第二十一龍仁丸=4.9トン)は、6月頭の箱入れ後、シケが1週間続き出遅れたが日産600~700キロの水揚げ。「6、7回出られたがオカ、沖全体的に捕れている。平均400~500キロ」と説明する。


掲載日:2017.07.03

浜中タコ産卵礁効果確認/前部会長が改良、昨秋投入

内村さんが改良したタコ産卵礁。奥は上下逆にした状態

 浜中漁協のタコ漁業部会はタコの産卵礁を設置、資源増大を目指している。昨年は、前部会長の内村武夫さんが改良を加えた産卵礁約100個も投入、タコの入礁が確認された。
 改良型産卵礁は北海道農材工業㈱のセラミック礁に、排水用キャップ(エスロンパイプ)を取り付けたもの。キャップには直径12ミリのドリルで開けた小さな穴が2カ所。1カ所のものも作った。
 内村さんは「穴が開いていることで水通りが良くなる。タコはそのきれいな海水を卵にかける」と説明。ただ「穴が大きいと魚が侵入、生まれたての小さなタコを食べる。そのため穴の大きい産卵礁にはタコが入らない」とみている。


掲載日:2017.07.03

養殖、水揚げ最盛期/えさん

順調な水揚げが続く養殖コンブ(6月29日、大澗漁港)

 えさん漁協の養殖コンブの水揚げが最盛期を迎えている。今季は、近年悩まされてきた芽落ちやシケ被害もなく漁期入り。加えてハシリから天候に恵まれ順調な収穫が続いている。実入りやクサレなど品質面は銘柄や地区でばらつきがあるようだ。


掲載日:2017.07.03

冷凍刺身を即盛り付け、人手不足解消

凍ったまま盛り付けでき、繁忙期の商品展開をサポートする冷凍刺身商材

 札幌市の水産品・冷凍食品卸、丸一大西食品(株)(滝井義明社長、電話011・641・8180)は、特殊冷凍技術を活用した高品質の冷凍刺身商材の拡販に乗り出している。トレーなどの容器に凍ったまま盛り付けるだけで刺身盛りをつくることができる商品展開。量販店などの人手不足や廃棄ロスの課題解消などを含めて提案していく。
 グループ会社の栄興食品(有)に最新の冷凍技術「3D冷凍」のフリーザーを導入。直線的に一方向から冷気を当てるエアブラスト方式とは異なり、高湿度の冷気で食材を全方位から包み込んで短時間でむらなく冷凍。食材の表面乾燥や氷結晶の膨張など冷凍のダメージを防ぎ、同社は「解凍後のドリップがほとんどない」と強調する。


掲載日:2017.06.26

神鋼建材工業 注目の津波キーパー、長万部漁港に北海道第1号

長万部漁港に設置された津波キーパー

 海岸・港湾地域の減災対策に威力を発揮する神鋼建材工業株式会社(本社・兵庫県)の「津波キーパー」が注目されている。津波の減衰による構造物被害の抑制や海・居住地への漂流物流出入防止など効果はさまざま。北海道内ではこのほど、長万部漁港に初めて設置された。


掲載日:2017.06.26

サロマ湖内のウニ 今春、2カ月漁期短縮

水揚げが伸びなかったウニ塩水パック

 湧別漁協のウニ漁は、ウニの成長は例年通りだが水揚量が振るわず、2カ月早い終漁となった。6月上旬に行った移植は、例年より10トンほど多い25トンに増やしている。


掲載日:2017.06.26

歯舞漁協のホッカイシマエビ ハシリ、好値

ボイル後きれいに赤く染まったホッカイシマエビ

 歯舞漁協のホッカイシマエビかご漁は、6月10日にオホーツク海側、同月25日に太平洋側で解禁となった。オホーツク海側で操業する村内茂北海えび漁業部会長は「ハシリの漁はいまひとつ」と話し今後の上向きに期待。浜値は大サイズでキロ6000円台に付く日もあるなど、昨年に比べ高値の出足となった。


掲載日:2017.06.26

森機械製作所 酸素濃縮装置「船用」開発

船上用としてコンパクトになった酸素濃縮装置ΟPD―B

 ホタテ養殖の各種機械を製作・販売する佐呂間町の株式会社森機械製作所(森光典社長)は、船上でも使えるコンパクトサイズの「酸素濃縮装置OPD―B(船用)」を開発した。コンプレッサー内蔵型の酸素マイクロバブル発生装置。循環ポンプをつなげるだけで酸素濃度が一気に上昇する。生存率の向上が期待できるため、稚貝分散や耳づり作業時の使用者が増えている。


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