道信漁連(横内武久会長)は15日、札幌市の定山渓ビューホテルで、節目となる第50回記念マリンバンク推進委員全道大会を開いた。全道各地の同推進委員や青年・女性部員ら600人以上が参加。信用事業の充実・強化を確認、推進意欲を高めるとともに、活力ある浜を目指し交流を深めた。
砂原漁協の底建網は、スケソの水揚げが大幅に回復した。ほとんど漁がなかった昨季から一転し、今季は1700トンのTACを満度に水揚げ。着業者に笑顔が戻っている。
道は15日、2018年度予算案・17年度補正案を発表した。18年度一般会計予算案の水産関係分は261億376万9000円で、今年度当初比2.7%増。イワシ、サバなど水揚げが増加傾向にある資源の有効活用を検討する有識者会議の創設や消費拡大への取り組み支援、ホタテのEU向け輸出拡大、水産高校生の漁業就業促進対策などの新規事業を盛り込んだ。
えりも漁協東洋地区のエゾバフンウニ潜水漁が例年より2カ月遅い2日に始まった。シケ早く操業開始時期がずれ込んだ。身入りは順調だが、競合するロシア産の搬入増が影響、浜値は弱含みの展開だ。
神恵内村、岩内町、泊村の後志3町村で獲れる水産物の地域ブランド化と販路拡大を担う地域商社・株式会社キットブルー(社長・池田幸雄神恵内村副村長)は、蓄養ウニの塩水パックの販売に乗り出している。倶知安町や岩内町の地元を皮切りに、道内外に拡販を目指す。また、ナマコも乾燥やボイルのほか各種製品を試作しており、来年度から本格的に国内外の販路開拓に着手する。
散布漁協のアサリ漁は、11月から操業する機械掘り(挟み採り)が漁期後半に入っている。「今日(8日)までの操業日数は昨季並み。水揚げもまずまず」と小倉岳あさり部会長。8割の着業者が昨季より30分ほど早く日産ノルマを採り終えているという。ただ今季は爆弾低気圧で操業できない日が続くなど悪天候に悩まされたことで、漁期を20日間ほど延長、3月末までとした。
北海道産マダラの商戦は終盤に入った。今季は太平洋側の水揚げが振るわない反面、網走、紋別の沖底船が順調で総供給量が増加。組成は小型中心で、札幌市中央卸売市場の生鮮相場は弱含み。一方、真だちは競合するアラスカ産が漁獲枠の減少などで搬入量が少なく、北海道産が底堅い相場展開で推移している。
札幌市中央卸売市場ではサクラマスの入荷が例年より1カ月ほど早く本格化している。昨年12月末に数箱ペースで始まり、1月中旬から日量20~30箱に増加。ただ、量販店の販促体制が整っておらず、消流は低調だ。
野付漁協のホッキけた引漁は、シケに悩まされながらも日産3トン程度と安定している。市況を考慮した水揚げで、浜値は大がキロ600円台、中が400円前後と好値を付けている。
ひだか漁協(石井善広組合長)が春立漁港に建設を進めてきた「春立荷捌所」が完成、1月31日に供用を開始した。屋根付き岸壁と一体型で機能性や衛生面を向上。シャーベット海水氷の製氷機や活魚水槽も新たに備え、船上活じめでブランド化に取り組むブリなどの鮮度保持やマツカワなど活魚の蓄養能力を強化、販売拡大に取り組んでいく。