北斗市のトナミ食品工業株式会社(利波英樹社長、電話0138・48・1234)は、新たにニシンの加工に乗り出した。オホーツクとロシアの索餌系を原料確保し、刺身商材を中心に販路開拓を進めていく。併せて一昨年から加工に着手した野菜に水産物を組み合わせた冷凍食品の商品展開にも取り組んでいく。
釧路昆布普及協議会(山﨑貞夫会長)は2月下旬、沖縄のスーパーで販促活動を展開した。釧路管内の女性部長ら7人が株式会社サンエーの旗艦店「メインプレイス店」を訪れ、各種昆布製品を店頭販売するとともに試食も提供。食べ方なども伝えながら釧路産昆布をPRした。
オホーツク管内北部3単協(雄武、沙留、紋別漁協)の毛ガニ漁は、出足から昨年よりも少ない水揚げ。組成は中・小主体で、浜値は大がキロ4000円超と強含み。雄武は小も4000円台の高値に付いている。
枝幸漁協(須永忠幸組合長)は、対米・EU輸出水産食品取扱認定施設の自営加工場の玉冷の生産体制を増強した。今年度からのホタテの水揚げ回復に対応。冷凍設備は高効率の自然冷媒型フリーザー(株式会社前川製作所製)に更新。新たにエックス線の異物検出・ランク選別システム(株式会社イシダ製)も導入し、処理能力をアップした。
大樹漁協のツブかご漁が終盤に入った。今シーズンはシケ早く満足な操業日数を稼げていないものの「灯台ツブの資源が徐々に上向いている」と佐藤孝重ツブ籠部会長(同漁協理事)。また漁獲減をもたらすシオムシも少ないという。
北海道、東北などで定評がある有限会社アイランド(青森県つがる市、高橋聖志社長、電話0173・42・3667)の防錆加工トラックに乗る宗谷漁協の寒川井勇三さんは「抜群の防錆効果」と太鼓判を押す。8年前に施工、海水でぬれた漁具やコンブなどの輸送で常用し「ほとんど洗車していないがさびはない」。費用対効果の大きさを確信し、7月末に導入する2台目のトラックにも施工する。
道は1日付で人事異動を発令した。水産林務部の部次長級では、山口修司水産局長が胆振総合振興局長に昇任し、後任に遠藤俊充総務課企画調整担当課長が昇任。山本和人水産基盤整備担当局長が道総研函館水産試験場長に転出し、後任に生田泰水産経営課水産食品担当課長が昇任。退職した津坂透技監の後任に金崎伸幸日高振興局副局長が就任した。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は、15日解禁の宗谷管内を皮切りに開幕し、枝幸、雄武などで主体の大中がキロ4000円超で滑り出した。全道的に資源量が低下し、漁獲許容量が大幅に削減された品薄の環境下、高騰した昨年より500円以上の高値に付き、札幌市場など消費地では消流停滞の警戒感を強めている。
一般社団法人北海道水産物荷主協会は20日、札幌市のホテル・ロイトン札幌で第54回全国水産物大手荷受・荷主取引懇談会を開いた。同日の定時総会で新役員体制が発足。漁業生産の低迷、東京・豊洲市場開場、卸売市場法改正、人手不足などの変化、課題に対応しながら、北海道産水産物の安定供給と価値向上に産地と消費地の連携を一層進めていくことを確認した。
函館市漁協湯川地区の小定置でホッケが乗網してきた。「1月末から日産数キロや数十キロとわずかに乗っていたが、何日か前から500キロに増えた」と着業する山内由勝さん。近年は低調な水揚げで推移してきただけに、着業者は久しぶりの好漁を願う。