羅臼漁協の養殖コンブは、水揚げが最盛期を迎えている。早い漁家で7月半ばに開始、順調に操業している。長さなど生育はばらつきがあり、日照不足で「実入りはいまひとつ」との声も。また、全般的にカキの付着も早く、ハシリから除去作業に苦慮する着業者もいる。
道機船連は23日、ホテルポールスター札幌で全員協議会を開いた。「水産政策の改革」で示された資源管理システムやTAC管理、スケソやホッケのMSY(最大持続生産量)導入を巡る当面の課題・方策などを報告。代表理事会長には稚内機船の風無成一氏、代表理事副会長に釧路機船の金井関一氏が就任した。
小樽市漁協の仮分散が16日に始まった。採苗器には当初問題なく付着していた稚貝が、6月中旬のシケ後に脱落し、必要量の確保が難しくなっている。今後は他産地からの調達も視野に作業を進める方針だ。
増毛漁協のミズダコはいさり、樽流し、空釣縄が苦戦する一方、タコ箱は好調だ。ハシリは1尾13キロ以上の大型中心。最近は中型も増えてきたが1隻で日産平均500~600キロの水揚げを維持している。
道の日本海漁業振興対策の一環で始まったひやま漁協熊石支所西浜地区の蓄養キタムラサキウニが、東京の飲食店で利用客に鮮烈な印象を与えるデビューを飾った。平井徳雄さん・徳之さん・裕太さん親子が蓄養するもので、まとまった量が首都圏で提供されるのは今回が初。客の反応に手応えをつかんだ飲食店側も、今後出荷シーズン時には、優先的に店で出したいとの意思を固めている。
函館市のいかめしメーカー・株式会社エビスパック(対馬正樹社長、電話0138・45・1359)は、北海道で獲れる魚に照準を合わせ、新たな米飯商品を打ち出した。「焼きさんまめし」「焼きいわしめし」の2品。長年手掛けてきた「いかめし」の製法を生かし商品化。「魚めし」と銘打って各種販路に売り込んで活路を開いていく。
ひやま漁協のスルメイカ釣漁は低調な出足となった。6月単月の水揚げはわずか2トン半。同漁協は「6月がここまで悪かったのは今までにない」と嘆く。
東しゃこたん漁協で大定置を手掛ける有限会社丸榮水産(竹谷得郎社長)は漁獲したブリのブランド化に挑戦する。9月から着手。新造船や船上活じめ機の導入で鮮度向上による差別化を目指す。
北るもい漁協のナマコけた網は、許容漁獲量(ノルマ)の見直しとナギが続く順調な操業で羽幌が残り2~3日、苫前が先週末にノルマを達成した。資源回復の手応えは依然として薄く、漁獲サイズを下回る個体が多いため「成長しきっていない」と不安視する声も聞かれた。