南かやべ漁協のコンブで主力となる促成は、大半の漁家が水揚げを終え製品化を進めている。着業者間でばらつきがあるものの、総体的に実入りはいまひとつで、生産数量は計画を下回る見通しとなっている。
網走漁協の稚貝本分散は今週から全軒で本格化する。今年は採苗器への付着が例年より遅く、先週まで仮分散作業を行っていたほど。成長は水温上昇とともに一気に伸長。当初心配された粒数確保も問題なくクリアした。
道東沖のサンマ漁は10日から大臣許可の棒受網船が順次出漁し、操業が始まったが、極度に不振の滑り出しだ。ロシア水域で魚群が見当たらず、北太平洋公海での操業。22日の初水揚げは中型船(20トン以上100トン未満)9隻で計約41トンにとどまった。
釧路市漁協のアブラコかご漁は苦戦している。水揚げは各船の日産が20~30キロと低調。数量がまとまらないことを背景に、加工需要が弱く、浜値も安値傾向で推移している。
利尻漁協の天然コンブは、総体的に繁茂状況が悪く、大幅な減産見通しとなっている。天候も悪く操業日数もわずか。着業者は「これだけないのは久しぶり」「長さも短く、水揚げは昨年ハシリに比べかなり少ない」と、一様に厳しい表情を見せる。
全道組合長会議と道漁連、道信漁連は6日、道と道議会水産林務委員会に対し漁業近代化資金の融資枠拡充などを要請した。特に担い手対策に直結する漁船リース事業について確実な融資枠の確保を求めた。
オホーツク管内の毛ガニ漁は、ウトロ漁協を除く7単協が7月中で終漁した。許容漁獲量を達成したのは網走漁協のみ。雄武、紋別が3割、湧別、常呂が4割、沙留が5割と振るわず、来年以降の資源につなげる観点で昨年より早期に切り上げた。
枝幸漁協のナマコけた網が終漁した。漁期前半はシケや潮回りの影響で苦戦したが、後半は1隻の日量が平均200キロと善戦。なまこ部会(戸田吉和部会長)は各自、乾燥ナマコ(キンコ)に加工し10月後半に出荷するが、昨年より多少少なくなる見通しだ。
寿都町の株式会社かねき南波商店(南波恭平社長、電話0136・62・2611)は、北海道産スケ子を使った無着色めんたいこの商品展開で、弁当需要に照準を合わせた「そぼろ」=写真=を商品化した。過熱水蒸気加工でうま味を逃がさず、ふっくら食感に仕上げている。
を商品化した。過熱水蒸気加工でうま味を逃がさず、ふっくら食感に仕上げている。