スモークサーモンのブランドメーカー・王子サーモン(株)(本社東京都)は昨年から製造後ノンフローズンでチルド流通のスモークサーモンを、道内はじめ関東・関西圏など全国に展開している。出来たての食感と風味を提供。量販店を中心に売り場が拡大している。
留萌管内のエビかご漁が3月に始まった。主力のナンバンエビは北るもい、増毛漁協とも低調な水揚げ。北るもいではボタンエビも振るわず広範囲に分散しながら手探りの操業が続いている。末端消費が低迷する中、ナンバンは薄漁を映し浜値の急落を免れているが、従来から高値形成のボタンは値崩れの様相を呈している。
オホーツク沿岸の漁場造成は、4月末で前年同期比約6割増の3万3千トンとなった。北部の宗谷、猿払村は日産150~250トン前後、南部の湧別、常呂は130~150トン前後。おおむね順調だが、やや遅れ気味の漁協もある。歩留まりは7~8%台、アソートは5S中心。造成は終盤に入っている。北部の本操業は5月中旬から。南部は5月末以降となるが、紋別は4月23日から始まった。
沙留漁協でコンブ漁を営む竹内漁業部(竹内清代表)はとろろ昆布やだし昆布を商品化し、興部町にある道の駅「おこっぺ」などで販売している。品質の高さから支持を集め、リピーターを獲得している。2016年1月に販売を始めたとろろ昆布の原料は「風味が増すようにするため、天日干しにしている」と竹内代表。とろろの商品名は「幸(さっ)ちゃんとろろ」。陸回作業に従事する竹内代表の母幸子さんの名にちなんだ。同年に売り出しただし昆布は「幸ちゃん昆布」。道の駅やオホーツク紋別空港で販売。道内外で行われる物産展でも好評を博し、沙留産利尻昆布の存在感を高めている。
余市郡漁協の若手漁業者5人や道総研中央水試、余市町らで構成する「余市ムールガイ養殖研究協議会」は、余市港内で養殖するムール貝の今季水揚げを4月15日に始めた。本来は東京の飲食店を中心に出荷してブランド価値を底上げする狙いだったが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、現在は地元での販売に力を入れている。
政府は4月29日付で2020年春の叙勲受章者を発表した。道内漁業関係者では、地域の漁業や漁協系統運動など水産業振興に努めてきた功績が認められ、北るもい漁協組合長の今隆氏、前森漁協組合長の松居俊治氏が旭日双光章、白糠漁協組合長の柳谷法司氏が旭日単光章を受章した。
春漁を迎えた北海道産タコの製品相場が不透明感を抱えている。新型コロナウイルス感染拡大で消費動向に加え、アフリカ産の水揚げや欧州勢の買い付け動向など不確定要素が存在。加工流通筋は需給構造の先行きが読めず手探り状態。一昨年の高騰に比べ落ち着いた相場で推移してきたが、アフリカ夏漁の動向次第では道産タコの引き合いが強まるとの見方も出ている。
留萌管内のニシン刺網が例年にないほど好漁している。地区間・日量に差はあるが4月頭から順調な水揚げ。マガレイの安値で着業船が増えたことも一因だが、北るもい漁協では1隻で日量3~4トンに上り「掛かり過ぎて網が裂けた」着業者もいる。一方、浜値はメスがキロ300円前後で推移。新型コロナウイルスの影響で数の子の輸入原卵の搬入が遅れ、前浜の相場は安定している。
枝幸町の海洋食品(株)(三國浩司社長、電話0163・62・3731)は、主力の水産缶詰でサラダなど「料理用」の新たな商品戦略を打ち出した。水煮のほぐし身で、料理全般の食材利用に訴求。第1弾で2月に北海道産のベニズワイガニを発売し、シリーズでホタテもラインアップ。小量化で売価も手ごろな価格帯に設定。従来のギフトから日常の食卓に需要拡大を狙っていく。
松前さくら漁協白神地区のタコ漁はかごやいさりで操業する。かごの鳴海政樹さんは12~2月にイシダコが好漁に恵まれたが、4月に入って苦戦。浜値も弱含みだ。12~2月の日量が70~80キロ、多いときで100キロ。「イシダコばかりが獲れた。大きなもので3~4キロサイズ」と話す。ただ漁は徐々に下火に。4月17日は20キロ程度。「3月はもう少し獲れていたが、4月に入ってかご入りが悪くなった」と肩を落とす。