噴火湾のエビかご春漁が始まった。序盤はシケが続き3日にかご入れ、7日の初水揚げとずれ込んだが、数日置いた初日でも多い船で90キロ前後と低調な水揚げ。その後も日量1隻50~60キロ前後と振るわない。浜値は流通停滞の影響を受けながらも薄漁を映し大がキロ3千円台と例年並みでスタートしている。
水揚げ最盛期を迎えている噴火湾。大半を冷凍両貝に仕向けられてきた加工貝は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中国国内の流通停滞によってボイル製品主体の展開が見込まれる。浜安傾向でNET800グラムの製品価格は3桁の相場となり、首都圏では一部量販店が扱い始めた。ここ数年の高値で売り場を失ったボイル製品。価格次第では好転する可能性を秘めた年となりそうだ。
白糠漁協のタコ縄部会(山田明部会長)は、小型サイズの放流や日量の目安・禁漁区の設定、産卵礁の設置など幅広い資源管理を徹底。近年は資源が増加傾向で1シーズン500~600トン台の安定した水揚げで推移している。
オホーツク海の漁場造成は、沿岸一帯に接岸した流氷の影響で開始が遅れている。2日に予定していた紋別漁協はじめ7日予定の枝幸、雄武漁協もずれ込んだ。15日までに8単協の操業が予定されているが、流氷の動きを見て順次開始となる。本操業を含む今年の計画量は前年実績比2%減の31万1800トン、このうち漁場造成は1万6000トン以上の水揚げとなる見通し。
レンガ造りの落ち着いた店内。「隠れ家的な飲み屋さん」と話す「ひげマスター」自慢のピザやパスタが大人気。お誕生会や結婚式の2次会にも使用され40人まで入店可能。札幌市中央区南7条西3丁目 belle7番館ビル8階 電話011・531・0316
網走湖で獲れるヤマトシジミの減少に歯止めをかけようと、網走市や東京農大、西網走漁協などで組織する「網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会」(座長・園田武東京農大助教)は今年、人工採苗に挑戦する。7月に種苗を採捕後、水槽で育成し殻長1ミリに成長させ放流。4月に先進地を視察し具体的な試験内容を固める計画だ。
札幌市のノフレ食品株式会社(信太孝一社長、電話011・200・0822)は一昨年7月の設立以来、新たなライフスタイル・価値観を捉えた商品開発を進めている。水産品では現在、北海道産素材を前面に、魚総菜とサバ缶の2つのカテゴリーを商品展開。コンセプトやパッケージデザインも追求し、差別化販売に臨んでいる。
日本海沿岸のニシン刺網が盛漁だ。主産地・石狩湾漁協は2月末現在で昨年の累計水揚量を上回った。全体でも2017年度の漁獲量(1733トン)を超えた。
白老町のたらこメーカー・株式会社スイコウ(山村実社長、電話0144・87・6565)は、前浜産ババガレイの神経じめ出荷を手掛けている。山村社長自らが率先して実施。東京・豊洲市場や札幌市場などに送り、鮮度持ちの良さで高評価を獲得。白老産の存在感を高めている。
ひだか漁協(石井善広組合長)は今季、定置網で獲れるブリのブランド戦略を強化する。船上で活じめ機を使用した血抜き処理、魚体温度の測定や脂肪率の計測・表示など鮮度・品質管理体制を追求し、地元・道内のほか、東京・豊洲市場など本州にも流通量が増加。さらに高脂肪率の大型サイズを厳選、トレーサビリティーを導入した「新ブランド」を打ち出し差別化。前浜産ブリの魚価安定を目指す。