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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2020.03.30

コンブ減産高騰で消費地悲鳴


 道産コンブの減産高騰で消費地業者が苦境に立たされている。2019年度の生産も過去最低の水準で推移。中でも道南産天然真昆布はここ数年繁茂不良による大減産が続いており、主力で扱う加工業者は「在庫が減る一方。今までで一番少ない」と現状を吐露。手すき業者は「促成も高く、完全に赤字。事業として成り立たない」と厳しい経営を強いられている。


掲載日:2020.03.23

オホーツク毛ガニ混迷の滑り出し

開幕した毛ガニの荷揚作業(18日、枝幸港)


 オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は16日、宗谷管内を皮切りに水揚げが始まった。昨年産がほぼ消化、許容漁獲量の半減などで高値継続が見込まれる供給状況の一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で特に観光土産・飲食店需要が停滞。混迷の商戦環境下、基準値となる枝幸で大中がキロ6千円台、小が5千円台の発進。操業隻数がそろわず、水揚量が限定的ながら続騰の様相を呈し滑り出した。


掲載日:2020.03.23

長万部ナマコ潜水漁3月以降シケ頻発数量減


 潜水で漁獲する長万部漁協のナマコは、3月以降シケが頻発し水揚量が伸び悩んでいる。加えて新型コロナウイルスの影響から浜値はキロ4千円割れと安値基調で苦戦を強いられている。


掲載日:2020.03.23

在庫過剰感薄く再開可能/冷凍両貝の中国需要

中国の加工場でグレーズ処理された北海道産の片貝


 近年、需要が安定してきた中国向け冷凍両貝。オホーツク産の買い付けが強まった昨年の輸出量は5万トン以上となった。中国の動向に詳しい商社筋は「昨年末にも追加オーダーがあり、中国国内の在庫に過剰感を感じていない」と説明。新型コロナウイルスの影響で荷動きは停止したが「今年も買う気配は強い印象」で、中国市況が回復次第、通常の荷動きに戻ると予想する。現地の情勢を聞いた。


掲載日:2020.03.23

イカ商品デザイン追求奏功

ファンをつかんでいる「いか塩辛」(右)と「一夜干しいか塩辛」


 魚長食品グループでイカ加工品を手掛ける函館市の(株)かくまん(柳沢政人社長、電話0138・45・3115)は、4年前に新たなブランド戦略を立ち上げた商品群が奏功している。アルファベット表記の商品名など斬新なパッケージデザインでターゲットにした若年層の需要を掘り起こし。土産品店や通販などで販売が伸びている。


掲載日:2020.03.23

漁業技術や経営感覚研さん日々着実に


 ひやま漁協瀬棚地区で小定置や刺網に加え、干物など加工品の販売も営むゆき丸水産。代表の斉藤陽介さん(37)は約3年前に父・雅利さん(70)の後を継ぎ「まだまだ父の背中を追いかけている感じ」。ただ昨年1月には全漁連が初めて開いた「浜の起業家養成塾」に参加して経営感覚を磨くなど、次代を担うリーダーへ着実にステップを踏んでいる。


掲載日:2020.03.23

親子・孫3代で沖に/第五十八大伸丸の小川さん


 落石漁協所属「第五十八大伸丸」(5トン)の小川芳宏さんは、長男の真一さん、孫の航快さんと3代で沖に出ている。「息子に全て任せるつもり」という新造船も予定。「6月に着工、年内には完成予定」と心待ちにしている。スケソ刺網やタコ、花咲ガニなどに着業する。中学卒業後に船に乗った真一さん。父の背中を見て育ち、幼い頃から家業を手伝うなど漁業に親しんできた航快さんも、昨年秋に高校を辞め漁業者になることを決意。第五十八大伸丸の新たな戦力として加わり、沖に出ている。





掲載日:2020.03.16

えりも漁協活ダコ採算厳しく

年明けは鮮出荷のみのタコ(9日、冬島漁港)


 えりも漁協冬島地区のタコ箱漁は水揚げが順調な一方、価格が低調だ。特に活は採算が厳しく、年明け以降鮮のみの出荷。ただ、鮮も2月以降、キロ400円割れで推移している。15隻余りが春の一部期間を除き、周年操業。1隻当たり千箱。1はい40箱の25はい。ミズダコ主体にマダコも入箱。第五十二漁栄丸(3.6トン)の杉本賢一さんは水深70~15メートルで操業。9日は7はい揚げて300キロ。「2月下旬には12はいで1.5トン。冬季としては今季は例年よりいい方」と示す。


掲載日:2020.03.16

乙部の若手着業者のアカモク、出番間近


 ひやま漁協乙部支所の若手漁業者が檜山振興局などとタッグを組んで、乙部町の前浜で採取したアカモクの有効活用を目指している。生鮮やボイルで函館のホテルや東京のレストランに試験的に出荷し、高評価も獲得。今年は最適な採取時期の検討や含有成分など特徴を生かした製品開発に加え、大手食品企業など新たな販売先の掘り起こしにも力を入れる。


掲載日:2020.03.16

ひやまのスケソ延縄、8割増595トンで終漁


 ひやま漁協のスケソ延縄が昨年を大きく上回る水揚量で2月21日に終漁した。桧山すけとうだら延縄漁業協議会会長の松﨑敏文副組合長は「資源管理の成果もあり、2015~17年級が増えたことが増産につながった」と話す。ただ、サイズが小ぶりだった影響で単価が伸び悩んだ。 9隻が着業。数量は前季比83%増の595トン、金額は20%増の9374万円(税込み)。キロ平均単価は35%安の157円で、同漁協は「魚体の小型化で500グラム以下が多く、輸入卵との競合でスケ子の価格評価を獲得できなかったことも要因」と説明する。


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