鵡川漁協所属・幸進丸(4・9トン)の中野孟幸さんは甲板の照明にLEDテープライトを装備している。「ハロゲンより光が白く、手元が見えやすい」と話す。 LEDテープライト(24ボルト、5メートル)はネット注文で1万2千円ほどで購入。「単体の漁船用LEDライトと比較して安い」という。
船首からブリッジにステンレス製ワイヤーを張り、耐熱チューブで保護。そこにLEDテープライトをインシュロックで固定し船内の電源と接続している。
従来はブリッジから2基のLEDライトで照らしていたが、「作業場全体を照らすことができなかった。LEDテープライトは甲板全体を照らし、作業環境が向上した」と笑顔を見せる。
道漁連は、耳づり穴開け用超硬キリ製造に定評のある(株)ムラキ(東京都中央区、木内義裕社長、電話03・3272・7651)と共同で開発したホタテ穴開け機「GM―160」の販売を4月から開始する。実演会では多くの漁業者が体感し「抜群の性能。静かで使いやすい」と高い評価を得た。
消費低迷が続くだし昆布。需要喚起に向け各企業が商品開発や販売方法を工夫する中、『だし生活、はじめました。』の著者で、だし愛好家の梅津有希子さんは15日、日本昆布協会の例会で「昆布だしPRのヒント!」と題し講演。「1回分の昆布を袋詰め」「パッケージの工夫」「昆布だし常備のライフスタイル提案」「だしを飲める場の提供」の4つをポイントに挙げた。
一般社団法人北海道水産物荷主協会は17日、札幌市のホテル・ロイトン札幌で第52回全国水産物大手荷受・荷主取引懇談会を開いた。自然環境の変化、サケ・マス流網漁禁止、魚の消費量減少など課題が山積する中、道産水産物の消流促進への使命遂行に向け、産地の荷主、生産者と消費地の荷受、商社などの連携を強化していくことを確認した。
水産加工機械・資材メーカーで組織する国産魚促進・水産加工機械資材協議会(国水機)は平成28年度通常総会を16日、都内で開いた。役員を改選し、条道日本コンテック株式会社社長が会長理事に就任した。柳屋幸明(株式会社ヤナギヤ副社長)前会長理事は顧問となった。
近年来遊資源の低迷が続く北海道の秋サケ。道総研さけます・内水面水産試験場は、ふ化場の飼育・放流状況や沿岸環境などの情報を活用し、来遊状況を再現・評価する解析技術の開発に取り組む。増殖事業の基本単位であるふ化場個別の放流効果などを検証、解析結果を飼育・放流方法の改善、飼育コストの削減などに役立てて、回帰率の向上につなげていく。
高砂熱学工業(株)(東京都新宿区、大内厚会長兼社長)は海水でシャーベットアイスを作る装置を開発した。夜間に貯めた氷を日中に利用する氷蓄熱空調を応用する。平戸魚市(長崎)が導入し、3日から稼働開始。同社は得意の空調技術を生かした新規事業として、水産業界に参入する。
カツオを主力に扱う水産会社、(株)大森(宮城県気仙沼市、大森寛社長)は同市潮見町に女性従業員に配慮したデザインの工場を昨年末完成、ことしから本格稼働させている。工場内にはカフェをイメージした食堂や商品開発室、女性向けパウダールームなどを完備した。被災地の水産加工業者が人手不足に悩むなか、デザイン性の高さで人材確保に乗り出す。
【神戸】兵庫昆布海産㈱(神戸市、中山俊社長)は2月26日、有馬温泉のホテルで「第62回春の招待商談会」を開いた。ことしも例年同様に全国の加工流通業者約100人が参集。出来高は初の9億円台に乗せ、3年連続で過去最高記録を更新した。
函館市浜町(旧戸井町)の「ちばそーいんぐ」(千葉政人代表・電話0138・82・3188)は、浜の意見・要望を基に「ほかにはない」漁業関連アイテムを考案、製作している。船外機・軽トラック座席カバー、磯回り用胸当てクッションなどで、体への負担軽減、利便性の高さなどから道内各地に普及。漁業者の「こんなアイテムがあれば」を実現、漁やオカ作業における悩み解消に寄与している。