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新聞記事

特集一覧

掲載日:2025.06.30

釧路さお前2年ぶり採取で活気

こん包されたさお前コンブ


 浜中・散布両漁協のさお前コンブ漁は20日に計画日数を消化し終漁した。昨年は資源状況が悪く操業を断念したため2年ぶりの採取。着業者は「順調に採れて良かった」「コンブが揚がると浜に活気が出る」と笑顔を見せる。浜中漁協は6月15日に解禁し19、20日と続けて操業した。山﨑貞夫組合長は「計画の2日間操業でき、2年ぶりにさお前を揚げられて良かった」と安どする。


掲載日:2025.06.30

陸上養殖エビ出荷、東北初、年間3万尾目標-HANERU葛尾-


 福島県葛尾(かつらお)村でバナメイエビの陸上養殖を手掛ける「株式会社HANERU(はねる)葛尾」(松延紀至社長)は24日、3年間の試験養殖期間を経て初めての商用出荷を開始した。同社によると陸上養殖したバナメイエビの事業ベースでの出荷は東北初。初回出荷量は約4千尾で、年間3万尾を目標とする。当面は県内の飲食店などと直接取引する。被災地復興に弾みをつける新たな特産品として期待される。


掲載日:2025.06.30

留萌管内ホタテ韓国・加工向け進む


 稚貝出荷を終えた留萌管内4単協(遠別・北るもい・新星マリン・増毛)で成貝の出荷作業が進んでいる。仕向けは韓国向けの活貝主体に一部国内加工向け。浜値はキロ500円台後半~400円台後半と堅調だ。一方、昨年11月から今年2月ごろまで出荷していた三陸向け半成貝は昨季比約2割減となった。道漁連留萌支店によると、4単協合わせた韓国向け活貝の2024年度(4~3月)出荷量は前年度比28%減の3900トン、同じく三陸向け半成貝は17%減920トン。昨年末に成長不足やへい死が散見され、年明けに一定程度成長したものの、いずれも減少した。現時点では1キロ当たり6~8枚前後。4月の活貝出荷量は111トン、5月530トン。当面夏場まで続く。


掲載日:2025.06.30

アブラメで地域活性、期待託すブランド化


 青森県階上(はしかみ)町は22日、町の魚として制定しブランド化を進めてきたアブラメ(アイナメ)の正式デビューとなる「階上あぶらめ」お披露目式を開催した。漁獲時期やサイズに基準を設け、活じめ処理方法を統一し、町の産直施設でのみ販売。日本各地で水揚げされる魚種に独自性と希少性で付加価値を高め、新たな特産品として町の活性化や観光客誘致、漁業者の所得向上につなげる。


掲載日:2025.06.23

カナガシラに付加価値、だしの魅力、ラーメンで発信

県主催イベントで初めて販売した「かながしらラーメン」


 市場流通の弱いカナガシラの有効活用を目指し、青森県野辺地町漁協で刺網漁などに着業する熊谷浩さんと、海洋環境保全に造詣が深い土木建築業・志田内海株式会社(青森市)の志田崇会長が「かながしらラーメン」の販売に乗り出す。濃厚なだしが取れる利点を生かして製造したラーメンが県主催イベントで大好評となり、本格販売へと舵を切った。JR青森駅近くの人工海浜「あおもり駅前ビーチ」周辺に店舗を構える計画で、カナガシラを漁獲する熊谷さんは「未利用魚の知名度を高め付加価値を向上させたい」と意欲を燃やしている。


掲載日:2025.06.23

歯舞、道内初の優良市場に、安全安心な水産物供給-衛生・品質管理特集-


 歯舞漁協(小倉啓一組合長)は、2022年に高度衛生管理型の「水産物荷捌施設・防災施設・海業支援施設」を整備。23年12月には一般社団法人大日本水産会が推奨する「優良衛生品質管理市場・漁港認定」を北海道で初めて取得した。屋根付き岸壁などと一体となった徹底した衛生管理で、歯舞産のブランド力向上と安全安心で品質の高い水産物の供給拠点として機能。地震や津波といった大規模災害にも対応するほか、都市漁村交流など地域活性化の推進にもつながっている。


掲載日:2025.06.23

教材動画配信サービス展開、食品衛生教育サポート-衛生・品質管理特集-


 エア・ウォーター・ラボアンドフーズ株式会社キュー・アンド・シー事業部(札幌市)は、水産加工など食品関連事業者の衛生管理に関する従業員教育をサポートする動画配信サービスを展開している。40年余りにわたって培ってきた食品衛生に関する知識を落とし込んだ教材動画を提供。従業員に効率良く食品衛生の重要点を教育、理解度を統一化し、定着・高度化を目指す製造現場をバックアップ。利用企業からは「分かりやすい」「説明のテンポが聞きやすい」など評判を呼んでいる。


掲載日:2025.06.23

「リステリア」RTE食品に潜むリスク菌-衛生・品質管理特集-


 スモークサーモンや魚卵のたらこ・いくらなど非加熱で食べられるRTE(レディートゥイート)食品に潜む食中毒発生のリスク菌として近年警戒が強まっているリステリア・モノサイトゲネス(以下「リステリア」)。株式会社札幌市中央卸売市場食品衛生検査センター(電話011・618・2263)の水嶋好清社長に特徴やリスク、加工業者の対応状況、予防対策などを聞いた。


掲載日:2025.06.23

焼きや酒蒸し、フライ…かき番屋 濃厚・大ぶり人気


 昆布森漁協仙鳳趾地区でカキ養殖を中心に営む村井重さんが昨年オープンした「かき番屋しげちゃん」が人気を集めている。鮮度抜群のカキを生をはじめ焼きや酒蒸し、フライなどで提供。身が大きく濃厚な味わいに「お客さんは皆感動して帰ってくれる」と喜ぶ。同地区でカキ料理を味わえる唯一の店として仙鳳趾漁港近くにオープン。村井さんは「観光客は地場のものを食べたいが、ライダーなどから仙鳳趾にはカキの直売店はあっても食べられる店がないと聞き、お店を出そうと思った」ときっかけを話す。


掲載日:2025.06.23

貝殻さお前生育良く浜に活気

トラックいっぱいに積まれた貝殻さお前コンブ(6月13日、珸瑶瑁漁港)


 歯舞・落石・根室の3漁協が操業する貝殻さお前コンブ漁は、これまでに昨年を上回る採取日数を確保。資源状況も良く好漁する船も多い。実入りや長さなど生育もおおむね良好。昨年が極端な不漁に見舞われただけに、浜は荷揚げやコンブ干しで活気に包まれている。


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