いぶり噴火湾漁協の加工貝出荷が日産200トン前後に増え最盛期を迎えた。昨春の稚貝不足で耳づり本数が減少し段数を減らす漁家も多く、1本当たりの重量は十数キロと物足りないが、サイズは例年並みに成長し終盤のひと伸びに期待している。浜値は一時キロ300円台に下げたが、渡島側の出荷減も絡み500円前後に上昇した。昨年10月~今年2月の水揚量は前年同期比19%減2820トン。計画に対する達成率は43%。キロ平均単価は30%安434円。
ひだか漁協は、門別支所地区(富浜・門別・厚賀)でホタテの資源造成に乗り出す。富浜・門別共有と厚賀単有の2海域で各3区画を設け、地まき方式の3輪採を計画。昨年12月から漁場造成・耕運を進めており、4、5月に日高管内で初の稚貝放流を実施。2029年に水揚げ開始予定で、新たな漁獲魚種の創出で組合経営の安定、漁家所得の向上につなげていく。
大阪昆布商工業協同組合(池上時治郎理事長)は、昆布の魅力や価値を発信するPR動画を製作している。大阪の昆布が育んできた歴史や食文化、おいしさなどを伝える内容。英語・中国語の字幕版に加え長編・短編を製作。販促や食育活動での活用が期待できる。動画では北海道の昆布が北前船によって大阪に流通した歴史や、真昆布を主体とするだしが大阪の食文化を支えてきたことを紹介。組合員各社の協力を得て各種昆布製品の加工現場も映像に収め、受け継がれてきた伝統技術によってそれらが製造されていることも伝えている。
函館の新たな特産品へ-。函館市漁協の函館サーモン養殖部会が手掛けるトラウトサーモン海面養殖試験が5期目を迎えている。従来の漁港内に加えて今期から外海養殖にも着手し生産規模を拡大、昨期実績(約30トン)を大幅に上回る130~150トンの水揚げを目指し飼育を進めている。オリジナルの餌も開発し品質向上を図る。また、市内にある多目的大型施設のネーミングライツ(命名権)を取得。回転ずしチェーン「くら寿司」とも連携し知名度向上にも注力。松川雅樹部会長は「函館サーモンのブランド価値をより高めていきたい」と力を込める。
1月中旬に始まった日高西部海域(門別~冬島)の毛ガニ漁は、昨年に比べ好スタートを切ったものの、その後は日量が落ちて、特に2月以降低調。資源量の低下で許容漁獲量自体が3年連続同数の過去最低に加えて浜値が昨年より下落。着業者は今季も採算が厳しい操業が続いている。日高振興局の集計によると、2月15日現在の累計数量は前年同期比73%増の1.35トン。許容漁獲量4.75トンに対する達成率は28.5%。浜値は昨年がオホーツク海域開幕前まで大がキロ1万~9千円台に付いたが、今年は「スタートから大でもキロ9千円割れと安かった」と、ひだか漁協の市場担当者。2月に入って主体の中は6千~5千円台、小が3千円前後。
株式会社極洋は2026年春の新商品・リニューアル品として、業務用商品31品、市販用商品11品の合計42品を3月1日から順次発売する。「魚の極洋」をうたう同社は「魚の魅力。届け、あなたの食卓へ。」をテーマに掲げ、調理負担を軽減しながらも、魚介類のおいしさと栄養を手軽に取れる商品の開発に取り組んだ。直系工場の強みを生かした商品も頭角を現している。
道信漁連(深山和彦会長)は2月19日、札幌市の定山渓ビューホテルで「第53回マリンバンク推進委員全道大会」を開いた。全道各地の同推進委員や漁協組合長・役員、女性連地区会長・漁協女性部員、青年・女性部員ら450人が参加。「推進委員が定山渓をわかす!」をスローガンに日々の活動や思いを共有し、今後の原動力として親睦・交流を深めた。開会に先立ち、主催者あいさつで深山会長は昨年の全道漁協みな貯金運動で漁協貯金残高が6832億円の過去最高となったことを報告し、「推進委員をはじめとする浜の皆さまが漁業の明るい未来を信じ、心を一つに運動を盛り上げてくださった努力のたまもの」と感謝の意を述べた。また「推進委員の一人一人が主役となり全道から集う仲間と共に大会を熱気と活力で満たし、その勢いを浜に持ち帰っていただきたい」と強調。推進活動の原動力になることを期待した。
東京都・豊洲市場の北海道産イワシ消流は、飲食店や量販店に販売が順調。品質にばらつきがある中で2月下旬は身の太った良質な個体も入荷しており各仲卸業者も販売が勢い付いている。下旬の道産の相場はキロ1500~千円の幅で推移。2月の入荷量は前年同期を下回る水準が続いているが、安定した引き合いを得ている。イワシは入荷ごとの品質差が大きい。仲卸業者は「頭ばかり大きく身の薄いものや脂の乗らないものがある中で、最近は身入りの良い個体が見られるようになった。飲食と量販の両方に供給している」と説明。別の仲卸も「価格と質がいいので売り切れた」と話す。
札幌市西区八軒に昨年10月下旬にオープンした鮮魚専門店「札幌鮮魚うおや」(電話011・688・8268)は、「札幌で一番うまい魚を届ける魚屋」を掲げ、札幌市中央卸売市場主体に、九州・福岡市の市場などから仕入れた旬の魚も売り場に並ぶ。新鮮、品ぞろえ、買い得、下処理対応、地域密着など「魚屋」の定石を打ちながら、SNSによる情報発信やポイントカードなどの集客策で顧客獲得に臨んでいる。
宮城県産「三陸わかめ」の今季初入札が2月25日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開かれ、気仙沼市・南三陸町・石巻市の9地区から塩蔵製品36トンが上場した。高水温により生育が遅れた昨年初日より36%多く、複数の買受人が「品質も昨年より良い」と評価。中芯を除いた10キロ当たりの平均単価は昨年同日比11%安の1万4280円、最高値(芯抜き1等)は同3%安の1万9399円だった。入札は5月まで計11回予定されている。