ニチモウ株式会社ら4社が共同出資するフィッシュファームみらい合同会社が福岡県豊前市で生産する陸上養殖サーモン「みらいサーモン」の需要が全国に広がっている。昨期の生産実績は約250トンで計画を下回ったが、品質の差別化研究に注力した好結果。今期は目標の300トン達成を目指す。同社が支援する富山県射水市のサクラマス養殖も3月中旬に初出荷を果たした。
水産業界に影を落とす日本近海の天然資源の減少。代替の輸入も世界的な水産物消費の増大で調達難の傾向に加え、地政学的リスクも顕在化している。“みんなで育てる”新しい水産業のモデルづくりを目指し、昨年9月に発足した「サステナブルーコンソーシアム北海道」。発起人で代表理事会長を務める札幌市中央卸売市場の荷受・髙橋水産株式会社、持ち株会社・カネシメホールディングス株式会社の髙橋清一郎社長に「持続的な水産業の実現」への糸口を聞いた。
青森県むつ市大畑町の北彩漁業生産組合(濵田勇一郎組合長)による養殖トラウト「海峡サーモン」は、4月27日から今季出荷を開始している。日量1.0~1.5トンペースで、ハシリの目廻りは3.0~3.5キロが主体。1尾入れ発泡箱には4キロ台も並ぶ。波の荒い津軽海峡の外海で生産に挑み37年目、「東京の百貨店からも引き合いがある」(同組合)ほどのブランド力を築いており、今季は7月中旬まで110トンの出荷を計画する。
宮城県漁協は13日、県産乾のり「みちのく寒流のり」最終入札会を塩釜総合支所で開いた。今季の総販売枚数は3億2285万枚となり、前年から約2千万枚(6%)減少。3月25日に塩釜港で発生した宮城海上保安部巡視船の重油流出事故で七ケ浜町産の約2200万枚が廃棄処分となっており、その分、下回る形となった。販売総額は55億8800万円(前年比34%減)、1枚当たりの平均価格は17円31銭(同30%安)だった。
産業用CO₂冷凍機「スーパーグリーン」を主力とする日本熱源システム株式会社は、同じくCO₂を冷媒としたヒートポンプ「スーパーヒート」を開発した。産業用として要求される高温の熱水を大量に生成するという業界待望のヒートポンプで、同社によるとCO₂冷媒を使用した加熱能力500キロワットクラスでは日本初という。省メンテナンスや長寿命化に特長のあるターボ冷凍機も今年は開発し、得意とする省エネ性や環境性を両立させた製品群のラインアップを拡充している。
ボイルホタテの2026年消流は、4千トン前後ともみられる繰越在庫が重しとなり厳しい展開が予想される。噴火湾加工貝の減産によって新物の生産量は低水準となったが、ヒネ在庫の消化が今後のボイル流通の鍵となりそうだ。
歯舞漁協は14日、前浜(太平洋側)でコンブの生育・繁茂状況を調べる資源調査を実施した。開放区などで着生しているものの総体的には昨年に比べて芳しくなく、流氷被害や雑海藻が多い場所もあった。一方、長さなど生育状況は「まずまず」で、今後の成長促進が期待される。
歯舞漁協あさり部会は4月中旬からトーサムポロ沼の漁場整備を進めている。過密解消のための移殖放流とともに砂入れも実施。長山吉博部会長は「現状の課題は小型サイズの過密解消。密度が薄い場所に移殖し、アサリの成長を促進させ水揚げの効率化につなげたい」と示す。個人ノルマを消化した着業者から順次漁場整備に移行。4月18日から実施している。潮当たりが良い場所などを中心に過密傾向にあり、移殖するアサリの採取には海水用エンジンポンプを使用。海水噴射による水流・水圧で砂上に転がったアサリを採取でき、従来の熊手による採取に比べて作業を効率化。密度が薄い場所を選んで移殖している。
2年目の取り組みとなる落部漁協かれい刺網部会(宮本弘文部会長)の促成マコンブ養殖試験事業は、2月の間引き作業を経て順調に生育している。宮本部会長は「順調に育てば昨年以上の製品出荷が見込める」と十分な手応えを感じている。天然コンブの減少や魚価安などを背景に、漁船漁業者の新たな収入源を確立しようと乗り出した。2024年11月にホタテ養殖施設の一部で許可を取得し、直下型の養殖試験を3年間進める。
飲食店向け生鮮EC「魚ポチ(うおぽち)」を展開する株式会社フーディソンは、空輸を活用した関西地区への注文翌日配送のエリアを拡大する。これまで大阪市内を対象としていたが、京都市や神戸市にも広げる。大阪市での先行実施では、利用する飲食店から高い評価を得ていた。水産品の新たな長距離輸送の形や飲食店の仕入れ課題を解決する事例として、関係者の関心や期待が高まっている。