岩手県の宮古市魚市場で2日、サンマの今季初水揚げがあった。公海漁獲の12トンが700~600円で落札。昨シーズンに比べ1か月余り遅れた水揚げで、サイズ組成は140グラム未満主体と小さかったが、価格は2倍。買受人の継続的な水揚げへの期待を強くうかがわせた。
宮城県北部の秋サケ刺網が不漁の幕開けとなった。漁解禁の25日、南三陸町市場では46隻が1078キロを上場、昨シーズン初日の12%。大半の船が10尾前後のわずかな漁獲にとどまり、来遊が遅れている様子だ。
野辺地町漁協は、ホタテ地まき漁の稚貝放流時期を秋から春に変更し、水揚げサイクルを2年から3年周期に延ばす計画だ。トゲクリガニの食害を防ぎ、大型サイズの安定した水揚げを目指す。稚貝放流は分散後の11月だが、ここ数年増加しているトゲクリガニの食害が指摘され、青森県産業技術センター水産総合研究所の協力を得てカメラを投入し調査した結果、放流直後に食害を確認。このため春の耳づり後にキロ20~30枚の半成貝サイズを放流する方向で検討している。
宮城県南三陸町のマルアラ(株)及川商店(及川吉則社長、電話0226・48・5625)は震災後、高付加価値型の水産加工に活路を見いだそうとしている。GSK (株) (大阪市、小屋敷一雄社長、電話06・4302・3470)の特殊冷風乾燥機をフル活用。地元水揚げの魚介で作った干物は「ふっくらジューシー」と人気を集める。オゾン殺菌効果も高品質な干物作りに最適で、「丸荒」ブランドの構築に欠かせない。
岩手県陸前高田市の広田湾漁協(砂田光保組合長)は15日、同市に再建された道の駅「高田松原」に直売所を開業した。東日本大震災以来、8年半ぶりの念願の再開となる。広田湾産の知名度向上が狙いで、人気のホタテやエゾイシカゲガイ、自慢のボイル塩蔵ワカメ、高鮮度の定置漁獲魚などをアピール。
水揚げ減少に頭を痛める「鮭の町」の挑戦が始まった。岩手県宮古市は11日、ホシガレイの陸上養殖を同市の水産研究・教育機構東北区水産研究所宮古庁舎で開始した。秋サケなどの漁獲減少が恒常的となる中、魚類養殖を事業化につなげ水揚げの補完を狙う調査事業。約1年で1キロほどに成長させ、宮古市場に上場する計画だ。
東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の造船会社4社が合併した「(株)みらい造船」の新工場が完成し、8日に同市朝日町の現地で記念式典が開かれた。新工場は国内3例目となる最新鋭の「シップリフト」方式を導入したほか、大型漁船を10隻同時に建造できるなど東北地方最大級の造船所。修繕や点検も手掛け、東北の復興を支える拠点として期待される。
岩手県産養殖干しコンブの第2回入札が6日、宮古市の県漁連北部支所で開催された。上場の多い重茂産棒の1~4等は2万2999円など2万3千円に迫り、初入札を約2割上回って高騰に拍車が掛かった。北海道の記録的な減産の気配を背景に、需要の高まりをうかがわせる。
製麺会社であり、首都圏を中心に業務用食品卸を営む株式会社麻生(神奈川県平塚市、麻生政雄社長)は、2年前に新設した釜石市の工場の機能を生かして水産系アイテムの拡充を図っている。三陸沿岸の地元企業とも協力しながらオリジナル商品の開発を進めている。通販やおせちといった立ち上げて間もない事業も拡充路線にあり、順調な滑り出しを見せている。
岩手県の秋サケの本年度増殖計画は、採卵が4億6444万6000粒、稚魚生産が4億351万尾となる。4年ぶりに4億尾を上回る稚魚生産、放流となった昨シーズンに続き、4億尾超えに向け関係者一丸で当たる。回帰予測が昨シーズンを1割下回る中、採卵計画達成が引き続き難しくなる可能性が指摘され、種卵確保対策を継続する。