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新聞記事

全国一覧

掲載日:2025.01.01

赤潮対策に新手法-水流で防除剤散布効率良く


 水産業に深刻な被害を及ぼす赤潮。その対策として、防除剤(粘土)を含む水溶液を散布して赤潮の原因となるプランクトンの除去が行われている。ただ、その散布は人手で行うことがほとんどで、効果範囲が限定的との指摘もある。総合商社イービストレード株式会社(東京都千代田区、寺井良治社長)のグループ会社・エビスマリン株式会社(長崎市、寺井良治会長)は、自社開発の水流発生装置を活用して効率的な防除剤の散布を導き出している。ダムや湖沼の水質改善で実績を積んできて、赤潮への対策の検証も始めた。グループ本体には水産事業部も立ち上げ、水産業界への提案を加速させている。


掲載日:2024.12.16

クロマグロ配分決定 沿岸に大型2990トン、小型3066トン


 水産庁は11日、水産政策審議会資源管理分科会を東京都内で開き、クロマグロ2025管理年度の漁獲可能量(TAC)について諮問し、承認された。3日に閉幕した中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合での増枠決定を受け、水産庁が国内配分案を掲示。大型魚では、沿岸漁業の都道府県で2990.7トン、大臣管理漁業で5304.8トン、小型魚では都道府県で3066.0トン、大臣管理漁業で1292.0トンとした。


掲載日:2024.12.09

ロシア産カニ価格上昇-カニ特集-


 カニ商材の主力となるタラバ・ズワイの消流はロシア産の相場が上昇している。タラバは韓国が活相場をつり上げ、大消費国の中国も追いすがる状況で、日本向け冷凍品の生産は消極化。極東産ズワイも中国の活需要で不足感が強く、新物相場を底上げ。日本国内の引き合いは単価の安い小型に偏っている。


掲載日:2024.12.09

バレンツ海産売り込み-築地蟹商-


 カニ取扱量シェア国内トップの株式会社築地蟹商(東京都中央区、中村格彰会長)は年末に向け、北極海・バレンツ海産タラバガニ、ズワイガニを徹底的に売り込む。今期の目玉商材はバレンツ海産の超特大タラバとズワイ製品。タラバは見栄えを維持しながらも量目を調整し、見た目の迫力とコストパフォーマンスで他を圧倒するセンターカット。原料サイズは1.6キロ前後の5Lのセクションを使用しているため、身入りも良く甘みが強いのも特長。


掲載日:2024.12.09

自己改革の断行-全漁連、今後5年の運動方針


 全漁連は4日、東京都千代田区の砂防会館でJF全国代表者集会を開いた。全国から漁業者が集まり、参加と利用の結集による総合事業体としての強み発揮と漁業・漁村を持続的に発展させる今後5年間の運動方針を決めた。農水省や水産庁、関連団体代表らが来賓として見守る中、実践に向けてグループ一丸となって取り組むことを内外に表明した。


掲載日:2024.12.02

地域おこし協力隊、浜の活気鼓吹


 人口減少や過疎化など複雑化する地域課題の解決に向けて地域おこし協力隊への期待が高まっている。隊員数は年々増加傾向。総務省によると、2023年度は全国で7200人、そのうち道内は1084人と都道府県別で最多。世代は20~30代が全体の67%を占める。総務省が所管し、地方自治体が都市部などから人材を受け入れる制度として移住定住を図り、個々のキャリアやアイデアなどを生かし、さまざまな分野で地域協力活動を展開。水産業の現場でも新風を吹き込んでいる。


掲載日:2024.12.02

クロマグロ漁獲枠拡大を、沿岸漁民代表ら強く訴え


 JCFU全国沿岸漁民連絡協議会に所属する北海道から沖縄県の沿岸漁民の代表者らが11月28日、東京の参議院議員会館でクロマグロの沿岸漁獲枠の拡大を求める要請行動を実施した。水産庁の資源管理部の担当官に、漁業者の訴えの詰まった署名と要望書を提出した上で意見を交わした。経営に苦しむ沿岸漁民の実態を知った上で、それに配慮した配分枠の決定を訴えた。


掲載日:2024.11.25

漁協功労者ら讃え、浜や系統運動の発展誓う


 全漁連は20日、東京都千代田区の如水会館で2024年度漁協系統功労者表彰の式典を挙行した。水産関連団体の代表者らが臨席する中、漁業を盛り上げようと各地で尽力してきた功労者を讃え、今後の浜や系統運動の発展を誓い合った。


掲載日:2024.11.25

需要期到来-ウニ特集-


 高級食材に位置付けられるウニ。消費・購買意欲が高まる年末年始の需要期が到来した。刺し身をはじめ、すし・丼の具材などで飲食店、自家用・ギフトの国内需要に加え、近年消費が拡大している海外への輸出需要が増大。ふるさと納税返礼品などの特産品や国内外からの旅行者の心をつかむ観光資源の役割も担っている。漁労・加工作業の効率化、品質向上などを後押しする漁具・加工機械・容器などの開発も進展している。


掲載日:2024.11.18

高値相場で荷動き鈍く-東京都・豊洲市場、北海道産マイワシ-

高鮮度で入荷する航空便の北海道産マイワシ


 東京都・豊洲市場の北海道産マイワシ消流は荷動きが鈍っている。飲食店向けのサイズは相場の上昇で、利益を出しにくい状況。また、航空便の商材でも鮮度の良さが付加価値として反映されず、トラック便より高単価の分、さらに売れ行きが芳しくない傾向をみせている。東京都の集計によると11月1週目のマイワシの入荷状況は中心組成が70~100グラムと前年同期の100~110グラムより小型。仲卸業者は「今年は全国的に小ぶり。入梅イワシは時期になっても入荷せず、道東産も期待通りの荷は少ない。先が読めない」と仕入れに苦労する。


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