2月下旬に開かれたシーフードショー大阪では、水産加工などの機器資材の出展も充実、企業担当者がパンフレットを手に特長や導入後の利点を来場者に説明した。
地元大阪の株式会社タダシ製作所(電話06・6573・0453)は、高速魚体処理機「中骨取り開き腹骨取り機」を紹介した。イワシをはじめサンマ、アジなどに対応。毎分120~200尾の高速処理を実現した。
バサまたはパンガシウスという名前で首都圏などのスーパーに並ぶ白身魚。ナマズの一種で、東南アジアが原産の淡水魚。日本にはベトナムから養殖物の輸入が年々増加を続けている。出回り始めた頃は見慣れない品種名に購入をためらう消費者も多かったが、スケソなど国産白身魚をはじめ水産物全般の価格が高騰する中、安定した供給量と手頃な価格、汎用性の高さからスーパー、総菜店や飲食店などの取り扱いが拡大。水産素材の地位に定着しつつある。
シーズン入りした三陸ワカメで、芯取り機が開発され、深刻化する人手不足の解消に期待が高まっている。株式会社タテックス(静岡市)が製造し、開発に協力したマルキ遠藤株式会社(石巻市)が販売代理店となり、熟練作業者並みの処理能力を実現。ギヤードモーター3台の独立制御による最適な条件設定と、オールステンレス製で完全防水、水洗いできるのが特長だ。
総務省の家計調査によると、昨年1年間の1世帯(2人以上)当たりの昆布購入金額は、富山市(前年比14%減1705円)が全国主要都市の中で最も多く、4年連続の全国一となった。昆布つくだ煮は近畿・北陸勢が上位を占め、大津市(同15%増2217円)が6年ぶりの1位に浮上した。
東都水産株式会社は株式会社農林漁業成長産業化支援機構(A―FIVE)などからの資金援助を活用した「波崎地区6次産業化推進プロジェクト」に参画。茨城県神栖市波崎に最新鋭の冷凍加工場を建設し、サバなどの輸出を強化。生産から販売までの一貫した流通体制を整備することで波崎漁港の水揚げの拡大を図る。
【大阪】国内の魅力ある魚介類や水産加工品、機器資材、関連技術を紹介する「第15回シーフードショー大阪」(大日本水産会主催)が21、22の両日、ATCホール(アジア太平洋トレードセンター内)で開かれた。全国各地の生産者や水産関連企業など264社・団体(前回251社・団体)が約2600品目(同2500品目)を出展、約1万5800人が集まった。(次週も掲載)
スーパーマーケットなど流通業界に最新情報を発信する商談展示会「第52回スーパーマーケット・トレードショー2018」が14~16日、千葉県の幕張メッセで開かれた。テーマは「創ニッポン」。年々規模を拡大しており、今回は2197社・団体の出展。道内企業も多数参加し、全国のバイヤーらにこだわりの産物をアピール、商談を繰り広げた。
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)は2018年度、公海で漁獲したサンマを、従来の海外輸出向けだけでなく、国内市場向けにも流通させる方針を固めた。これまで国内での値崩れを防ぐため、輸出に限定していたが、原料不足に直面する根室地域の水産関係者の要望を踏まえて判断した。
フーディソン株式会社が運営する鮮魚小売店「サカナバッカ」とJR東日本が運営するショッピングサイト「ネットでエキナカ」が連携し、鮮魚のインターネットでの予約購入と駅構内の商業施設(通称エキナカ)受け取りサービスのテストマーケティングを実施した。東京・品川駅構内の「エキュート品川」で1月22日~2月1日に期間限定で売り場を展開、「通退勤途中の受け取り」といった利便性などを検証した。
日本昆布協会(大西智明会長)はこのほど、全国の20~60代の女性を対象に、アンチエイジング(老化対策)と食についてのアンケート調査を実施した。生活習慣病予防や肥満抑制など美容・健康食材として注目されている昆布だが、アンチエイジングのため心がけて摂取している食材では37%と、野菜や大豆製品、乳製品を大きく下回る結果となった。