常呂漁協でマス定置に着業する川口洋史(きよふみ)さんは、前浜で獲れるカラフトマスの認知度を高めようとパテを商品化、近く販売に乗り出す。「カラフトマスの市場価値が上がり、仲買人がもっと売りやすい環境になれば」と期待を込めている。
気仙沼水産資源活用研究会が開発した「三陸まるっと わかめドレッシングノンオイル」=写真=が、「調味料選手権2016」の「素材がよろこぶ調味料部門」で最優秀賞を受賞した。昨年は同じブランドkesemo(ケセモ)の食品第一弾「気仙沼ホヤソース」が同賞を受賞しており、2連覇を達成した。
厚岸漁協(川崎一好組合長)は11日、厚岸産の新たなブランド「弁天かき」の試食会を厚岸町のホテル五味で開き、地元買受人や観光協会など130人以上の関係者が集まった=写真。
コンブは北海道が誇る水産物の一つ。北前船航路「昆布ロード」によって関西や北陸など各地に根付き、日本の食文化を形成する重要な役割を担ってきた。ただ生産量は減少傾向で今季も低気圧や台風の影響で苦戦を強いられた。だし系を中心に消費も鈍い。本特集では資源増大・需要喚起に向けた取り組みなどを紹介する。
日本昆布協会(田村満則会長)は10月27日、東京都内のホテルで、消流宣伝事業をサポートする「昆布大使」と懇談会を行った。会員企業代表者46人が参集。昆布産地出身者のほか管理栄養士や野菜ソムリエなどの資格を持つ大使21人と意見交換、消費拡大のヒントを探った。
タイサン太洋産業株式会社(松岡章社長)は、サケの中骨をミンチ状に加工した「鮭そぼろ」を新たに打ち出した。今季の秋サケ不漁に代表される原料環境の悪化も踏まえ、従来低利用だった部位の利用度、付加価値を高めていく観点で商品化。カルシウムを豊富に含有する特長も生かし、健康志向などに訴求していく。
【大阪・西宮】株式会社永楽(大阪市、藤橋健太郎社長、電話06・6341・4720)はこのほど、つくだ煮や塩吹きなど既存の全商品を完全無添加にシフトした。卸や西宮市内に構える店舗「苦楽園こんぶ処永楽」で生まれ変わった新商品を提案。アミノ酸や甘味料など添加物・化学調味料を一切含まない「自然の味わい」を前面に訴求していく。
宮城県女川町のワイケイ水産㈱(木村喜昭社長・電話0225・53・4101)は、主にサンマとサケ、イカの鮮魚・加工品の卸・販売をしている。加工で一番力を入れているのはサンマのすり身。「味付秋刀魚すりみ」=写真=として、200㌘の冷凍パックで自社インターネットや近辺の物産店で販売。業務用にも作り、飲食店でもすり身汁などに使われる。
個人が故郷や応援したい自治体に寄付すると、住民税などが軽減される「ふるさと納税(寄付)」が脚光を浴びている。火付け役は多種多様な返礼品。各自治体は特産品のPRも兼ねて充実に力を入れており、販売拡大や顧客獲得など生産者や加工業者の新たな商機も生んでいる。
岩手県の久慈市漁協(皀健一郎組合長)が国の事業に乗り、先進技術で前浜産の鮮度と付加価値を高め、販路を開拓する取り組みを進めている。釣りスルメイカの洋上活じめは好評価を得て今季、本格販売。市場ではサバなど定置水揚げの保冷で、日本で初めて過冷却解除式シャーベット氷を試みる。11月からはマダラ延縄で比較的安価の小型サイズを冷凍ドレスにし、輸出が想定される。