えりも町の株式会社マルデン(傳法貴司社長)は、日高のブランド秋サケ「銀聖」を使った定塩生食フィレーを開発した。オリーブオイルに漬け込みうま味を凝縮。輸入養殖物が台頭する洋食需要にも対応した新商品で、北海道産秋サケの新たな市場開拓を目指す。4月ごろ発売予定。16日に札幌市のホテルオークラ札幌で発表会を開き、取引先などにお披露目した。
青森県深浦町の風合瀬漁協女性部加工部会はギバサ(アカモク)しょうゆ漬けの生産、販売を始めて4年になる。「少しでも付加価値を上げたい」(山本裕行美=ゆきみ・次期会長)と漁協から原藻を買い取る。同町の特産品に認定され売れ行きは安定、年5000パックほどの人気を誇る。
いぶり噴火湾漁協・有珠地区の中野龍一・智子(のりこ)夫妻(中野水産)は、独自に編み出した道具を駆使して海藻を採取し、未利用資源を活用したのりつくだ煮の製品化にも取り組んでいる。新製品は味、食感にこだわった逸品。昨年から販売開始し評判も上々だ。一方、海藻の採り方を若手漁業者にも伝授。浜の名産を後生へと引き継いでいる。
新ひだか町三石港町のみついし昆布株式会社(磯貝節社長、電話0146・33・2006)は、日高産ミツイシコンブを使った「日高昆布万能ドレッシング」=写真=を商品化、昨年7月に販売を開始した。日高産だけを原料に各種昆布商品を製造してきたが、調味料は初めて。商品名通りサラダのほか、パスタ、ギョーザ、冷奴など用途は多様で好評を得ている。
岩内町の株式会社野澤商店(野澤幸平社長、電話0135・62・0249)は昨年来、日常の食卓に上る数の子商品の開発に取り組んでいる。昨年加工機器を新規導入。道加工連が制定した5月5日の「かずの子の日」と連動、リン脂質など機能性も生かした新商品を打ち出し、数の子の消費を盛り上げていく構えだ。
平成26年にオープン。「大好きなお酒を店名にしました」と齊藤美子ママ=写真右。「北海道新幹線開業を機に函館駅前を盛り上げたい」と思いを語る。
レトロ感あふれる店内。シックで落ち着いた雰囲気の中、常時4、5人の女性スタッフが笑顔で迎えてくれる。美子ママは「出会いを大切にしています」。
「思い入れのある」ニッカウヰスキーが中心。飲み放題90分3000円が「新聞見た」で120分に。生ビール、ウイスキー、焼酎、ワイン、日本酒など各種用意。カウンター、ボックス計32席。午後7時~午前1時。日曜定休。函館市松風町4-17。電話0138・26・3448。
神奈川県三浦半島の食の魅力を伝える「猿島海畑活性化研究会」による猿島ワカメの新芽収穫と販売が、10日に始まった。
猿島は、同県横須賀市にある無人島。東京湾最大の自然島で、島の大半を猿島公園として、市が整備している。
漁業の担い手不足が全国的に深刻化する中、宮城県は6月、確保・育成を目指し「みやぎ漁師カレッジ」の開講を予定する。7カ月ほどの研修とその後の国の支援事業により、新規就業者を増やす。一方、1月29日には石巻市の事業により東京で「水産業リクルートフェア」が開催される。民間では定置漁業・大友水産㈱(東松島市)が3人を育成中で注目される。
札幌市中央区(ススキノ)にある「BAR一慶」の本間一慶社長は昨年、厚岸でカキ養殖を営む中嶋均さんと連携し「厚岸海底熟成プロジェクト」をスタートさせた。ウイスキーを中心とした洋酒を海底に沈め、潮流などによる海中の微振動で味や香りが変化するかを確認していく。熟成1カ月後の試飲では「味わいがまるくなっていた」と感想を話す。
昨年の北海道史に残る出来事の一つは、北海道日本ハムの10年ぶりの日本一。投打で活躍したのが大谷翔平選手だが、浜には勝るとも劣らない「二刀流」の漁業者がいる。命がけの漁の傍ら、スポーツや音楽、芸術など秀でた技能を生かし、異業種や地域活動などをこなす。浜の仲間や地域住民からも一目置かれる存在だ。