東日本大震災から5年の節目を迎えた。三陸の水産業は、主要市場の水揚げ額が戻り、養殖生産も震災前に近づいた。加工場の復興も進む。先の見えない混乱、不安の中で生業をつかみ取り、落ち着きを取り戻す人が増えている。復旧から現場の陣頭に立った人たちは「よくここまできた」と復興を実感、あらためて国や全国からの支援に感謝。各地域とも人の不足が難題として残る。
「キンキのいずし」で知られる伊達市の株式会社中井英策商店(及川昌弘社長、電話0142・24・2934)は、噴火湾産クロソイを使った飯ずしの開発を進めている。水揚量が限られ、商品も限定販売を想定しているが、「室蘭市の魚」に指定されるなど地域が取り組む消流拡大の一助として打ち出していく。
湧別漁協のカキ出荷が終盤を迎えている。今季は各地区で成長が進み身入りは良好。序盤、弱含みの傾向にあった浜値は年明けから徐々に回復。2月中旬以降は1年むき身がキロ3千円台の好値を付けた。
岩手県産ワカメの生初値決めが2日、大船渡市の県漁連南部支所で行われた。3月20日出荷分までキロ100円となり、昨季の初値を15円、12%上回った。自家加工の収穫は2月25日ごろから徐々に始まり、生育はおおむね順調といわれる。
業務用冷凍冷蔵庫などを製造する福島工業株式会社(大阪市、福島裕社長)は、千葉県船橋市に関東サービスセンター=写真=を開設した。昨年5月着工、2月22日から業務を開始した。コールセンターや部品庫などの機能を持ち、将来的には社員研修センターとしても活用する。
オホーツク海けた引漁は、きょう7日から始まる枝幸、雄武漁協の漁場造成を皮切りに順次、開幕する。今季計画量は前年実績比12%減の17万4270トン。このうち漁場造成は北部、南部合わせ154隻で9000トン前後の水揚げを見込んでいる。
岩手県宮古市の共和水産株式会社(鈴木徹社長)は2月に市内の藤原工場で対米HACCPの認証を取得した。それを受けた販売戦略の第1弾として、北米で3月6~8日に開かれるボストンシーフードショー(SFS)に出展、海外展開に弾みをつける。
【神戸】兵庫昆布海産㈱(神戸市、中山俊社長)は2月26日、有馬温泉のホテルで「第62回春の招待商談会」を開いた。ことしも例年同様に全国の加工流通業者約100人が参集。出来高は初の9億円台に乗せ、3年連続で過去最高記録を更新した。
浜中漁協と同漁協毛がに篭漁業部会(堀場伸也部会長)は2月27、28の両日、札幌市のサッポロファクトリーで行われた「オールくしろ魅力いっぱい物産展」に出店。今季から「霧幻(むげん)」の名を冠し、ブランド化に乗り出した特大サイズをはじめ旬の毛ガニを札幌市民に売り込んだ。
道南のサクラマスが好調な滑り出しをみせている。例年より1カ月ほど早く漁がまとまり、札幌市中央卸売市場では2月の取扱数量が不漁だった昨年の約3倍に上っている。