泊村と古宇郡漁協が海面養殖に取り組むトラウトサーモン(ニジマス)「北海道とまりカブトサーモン」の水揚げが9日から始まり、19日まで7回に分けて実施した。1尾の平均体重は2キロ以上に達するなど順調に成長。生残率約85%と前年を上回り、水揚数量は1万尾以上となった。
一日の水揚数量は2000~2500尾。古宇郡漁協魚類養殖部会の漁業者約20人が2班に分かれ、各日10人ほどで水揚げ作業を実施した。
岩手県漁連(山崎義広会長)は18日、2025年度通常総会を盛岡市の県水産会館で開いた。当期損失金114万円(前年度は223万円の当期余剰金)を計上する24年度事業報告が承認された。赤字決算はコロナ禍が直撃した20年度以来4期ぶりとなる。事業損失は4057万円(前年度は818万円の事業損失)、経常損失2156万円(同253万円の経常利益)だった。高水温の影響によりコンブや貝類の減産が響いた。販売事業の取扱高は72億1913万円(前年度比4%増)。海藻類が51億1870万円(同55%増)だったものの、貝類が20億3491万円(同43%減)と振るわなかった。鮮魚類は6552万円(同27%増)。
青森県漁連(二木春美会長)は16日、青森市の県水産ビルで2025年度通常総会を開き、24年度の事業報告や収支決算などを承認した。24年度の総取扱高は計画対比101%の約249億円で計画を達成したものの、前年度と比べ約46億円(16%)のマイナス。スルメイカなど主力魚種の不漁に加え、高水温による大量へい死が続いたホタテの取扱高は4年ぶりに100億円を割り込む85億4672万円(前年度比33%減)だった。24年度の事業損失は7784万円(前年度比4%減)、経常利益は3億2074万円(同8.4倍)。当期余剰金は2億5864万円(同7.8倍)で、4期連続の黒字となった。
道漁協系統・関係団体は12、13の両日、札幌市の第2水産ビルで通常総会を開き、2024年度事業・決算報告と25年度事業計画を承認した。任期満了に伴う役員改選が行われ、新執行体制が発足。全道組合長会議では「将来に繋ぐ北海道漁業の構築2・0」をスローガンに、海洋環境に対応した資源対策、漁業経営基盤強化に向けた対策、漁場環境の保全に向けた対策、アルプス処理水の対策の4項目の決議を採択した。
全国漁業信用基金協会北海道支所は主要業務の債務保証で25年度もリース事業の積極的な保証対応をはじめ、近代化資金、漁業振興資金、生活関連資金などの利用促進を図り、オール保証を目標に保証推進。また、自然災害や社会情勢の変化などによる漁業経営状況の悪化が危惧され、保証資金の期中管理に取り組むとともに、漁業継続支援対策の活用、償還条件の緩和や代位弁済の実行など適切な対応に努めていく。
道漁連は「持続可能な未来を創る北海道漁業の実現」を基本方針に掲げた中期的事業推進方向の最終年として漁協系統の組織力を結集し、指導・経済事業連合会の機能強化を図るとともに、道産水産物の安定消流、漁業環境保全など各種対策に取り組む。
道信漁連は25年度から第20次中期計画(27年度までの3カ年)を始動。信用事業機能の維持のために各漁協の実態に応じた店舗運営体制の検討、金融機能の整備・強化などを柱に取り進める。併せて会員還元の安定に努めていく。
道漁業共済組合は25年度の共済加入計画を共済金額で1510億円に設定。「ぎょさい・積立ぷらす」の一層の浸透・定着を図るとともに、国が進める持続可能な漁業に向け、海洋環境の変化に対応した漁業の複合化に合わせた「ぎょさい」制度の改正動向に注視し、漁協・系統団体・行政と連携して適切に対応していく。
道JF共済推進本部は25年度も引き続き、全戸訪問活動を重点施策とし、推進用タブレットパソコンを活用したきめ細やかな個別推進を展開。3カ年計画最終年度の総仕上げとして事業数量計画の必達に取り組んでいく。主幹種目の「チョコー」は「介護共済」を含め最新の医療保障を中心とした普及拡大、法人推進や23年10月に拡充された引受基準緩和などを活用した推進を強力に実施する。
浦河町と日高中央漁協が連携して取り組むトラウトサーモン(ニジマス)の海面養殖試験は魚が順調に成育している。3日現在のへい死数約160尾、へい死率8%。町の担当者は「5月に入って水温が上がってきてから成長が伸び、5月中ごろの測定調査では1尾2キロ以上もいた」とし、6月末頃予定の水揚げの好実績に期待を寄せている。