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掲載日:2025.10.20

古宇郡漁協定置、水揚前年比7割減

底建網の荷揚げ作業(10月7日、神恵内漁港)


 古宇郡漁協の定置網漁は、神恵内地区で9月以降の水揚げ数量が全体で昨年の2~3割に留まるなど低調に推移。一方、今年はバショウカジキが増加傾向にある。神恵内地区の漁協担当者は「サケの出荷量は前年比25%程度。サケが入ると他の魚が入らなくなるといわれるが、今はサケも他の魚も入らない」と説明。加えて「今年は例年になくバショウカジキが多い。9月末あたりから増えているが値段が付かない」と続ける。


掲載日:2025.10.20

留萌管内秋サケ定置序盤から苦戦2割減

低調に推移する秋サケの荷揚げ(10月15日、天塩港)


 留萌管内の秋サケ定置は、序盤から低調なまま終盤を迎えている。絶不調だった昨年を上回る地区もあるが、本来の水揚げ水準にはほど遠く、15日現在で前年同期比21%減の474トンと苦戦。本来の水揚げに近い一昨年比では6割も減少した。全道的な薄漁も影響し浜値は高騰、メスはキロ3千円台中盤を付けている。


掲載日:2025.10.20

農水省 24年度食料自給率、水産物軒並み減少


 農林水産省が10日公表した2024年度の食料自給率によると、水産物の自給率(重量ベース)は魚介類・食用が52%(前年度比2ポイント減)、魚介類・全体で52%(同1ポイント減)、海藻類で61%(同4ポイント減)と軒並み減少した。主要魚種の生産量減少や国内消費仕向量の減少が要因とみられる。また、食料自給率の全体では、カロリーベースで前年度並み38%、生産額ベースは3ポイント増の64%となった。


掲載日:2025.10.20

主役は気仙沼サンマ、目黒の祭りに4万8千人

一直線に伸びた炭火の炉、サンマを焼く煙が食欲をそそった


 古典落語にちなんで毎年秋に開かれている「目黒のさんま祭り」が12日、東京・目黒区で開かれ、気仙沼市から届いたサンマが振る舞われた。今年のサンマは豊漁や大型など事前の評判が良く、「この日をずっと楽しみにしていた」と待ちわびていた区民も。物産展など区民祭りとの共催で、区の友好都市である気仙沼市は各所にブースや催しを設けるなど、産地と消費地の交流の絶好の機会となった。お祭り全体で前年を上回る4万8千人が来場し、秋の味覚を楽しんだ。


掲載日:2025.10.20

いくら価格異次元-東京都・豊洲市場-


 東京都・豊洲市場の北海道産新物いくら消流は、異次元の値上がりで仲卸業者や来場者が混乱している。10月中旬の卸値は北海道標津の上級品でしょうゆがキロ1万9千円、塩が3万円。しょうゆは今後の集荷で2万円に達する見通し。記録的大不漁は予測されていたものの、想像以上の高騰に新物を扱う仲卸は困惑。年末商戦の販売計画の見直しを進めている。標津の商材を扱う仲卸はしょうゆの1パック500グラムを9500円で仕入れ。「次回の入荷はキロ2万円になる。今期の新物は超高級すし店でしか扱えない。最近増えているカジュアルな高級店では赤字になる」と指摘する。


掲載日:2025.10.20

福島町・ヤマキュウ西川水産、新ブランド「ウエマチストア」立ち上げ

「ウエマチストア」で展開するイカ商品


 福島町の有限会社ヤマキュウ西川水産(湯浅哲社長、電話0139・47・2139)は、イカのとんび(口ばし)を有効活用した商品などの展開で、新ブランド「ウエマチストア」を立ち上げた。商品形態、パッケージなどターゲットに応じて新機軸を創出。訴求力を高めて販売拡大に取り組んでいる。本体のヤマキュウ西川水産はスルメなど乾物卸に特化。「ウエマチストア」は冷凍食品・加工品などを展開していく。「上町」は地元で昔から呼ばれている会社所在地の集落名で「小さい町の小さい集落から新しいものを発信していくという意味を込めた」と湯浅社長。また、今後、水産以外の素材を使った商品開発も計画しており「ストア」と名付けた。


掲載日:2025.10.20

ホヤで“脳ケア”サプリ

ホヤ由来のプラズマローゲンサプリ「ほやプラ」


 添加物など食品加工資材の販売・開発の青葉化成株式会社(仙台市、石田守社長)は、ホヤに豊富に含まれ脳の調子を支える存在として注目される脂質「プラズマローゲン」を手軽に摂取できるサプリメント「ほやプラ」を10月末から販売開始する。ホヤむき身を原料に、安定化が難しいとされる同成分を独自技術で高品質に製品化。同社はホヤの食用以外の活用を広げ、養殖業増進への貢献を開発目的のひとつに掲げている。プラズマローゲンは人間の脳や心臓などに多く含まれる脂質で、特に脳の働きに重要な関係を持つとされる。同社によると加齢や認知症により脳内の同成分が減少するなど研究が進んでおり、特にホヤには人間と同じ性質のプラズマローゲンが多く含まれることが知られているという。認知症予防や睡眠改善など利活用が期待される一方で、酸化しやすく成分の保持が難しい特性があった。同社はホヤ由来のプラズマローゲン研究を進めていた東北大学未来科学技術共同研究センター・宮澤陽夫教授と共同で、その安定化を模索。以前開発した魚油のDHAを粉末化する技術を応用し、3年の試行錯誤を経て多様な活用が見込める加工原料に仕上げた。


掲載日:2025.10.13

玉冷輸出「高値疲れ」3S7000円の高騰相場に警鐘


 ホタテ玉冷の相場が過去にない超高値を形成している。産地蔵前の3Sはキロ7千円~6千円台後半、今年のオホーツク海の中心サイズとなる5Sでも6千円前後と、前例のない価格帯に高騰した。国内外の水揚量減少に伴う供給不足に加え、依然円安基調の為替相場を背景に、輸出主導型の高値相場が形成されている。しかし欧米では買い渋る兆候も見られ始めており、商社筋は「この辺で頭打ちにさせなければ大変なことになる」と警鐘を鳴らしている。


掲載日:2025.10.13

北海道秋サケ空前の不漁ペース

盛漁期もペースが上がらない秋サケの荷揚げ(10月8日、石狩湾新港東ふ頭)


 北海道の秋サケ定置網漁は極度に低水準の水揚げで推移している。善戦地区もなく、全道的に不振の展開。前年比35%減の漁期前予測を下回る記録的凶漁の様相を呈し、浜値は高騰。卵需要のBメスが空前のキロ3千円台、オスの銀が千円台半ばを形成する浜も出てきている。昨年は全道の盛漁水準を支えたオホーツクの斜網地区や根室海峡の羅臼などが振るわず、日本海や大平洋も盛り上がりに欠け、10月に入って9日まで全道の日量千トン以上が皆無。道漁連の集計(速報値)によると、9日現在で前年同期比61%減の9673トンと10月上旬で1万トン割れの近年にない不振に見舞われている。


掲載日:2025.10.13

余市郡漁協エビかご漁況 依然厳しく


 余市郡漁協のエビかご漁は9月から主漁場を水深600メートルから300メートルの浅海に移し、ボタンエビを1隻当たり日量50~60と混獲のヤナギダコを水揚げ。依然として餌を食い尽くすシオムシの漁業被害により厳しい漁況が続いている。


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