トーサムポロ沼で行う歯舞漁協のアサリ手掘漁が1月24日に始まった。出足3日間は小や中サイズ主体の水揚げで、浜値は上々の滑り出し。長山吉博あさり部会長は「アサリの成長は良く、小さいながらも出荷サイズまで育っていた」と序盤の操業を振り返る。
いぶり噴火湾漁協の採介藻は、ワカメなどの海藻類が近年、減少傾向にあり、今季の水揚げも期待薄の状況だ。「磯焼けが進み海藻が生えていない」と残念がる有珠支所の中野龍一さんは「(昨年に)少しだけ採れたワカメが今年も採れるかどうか」と、わずかな希望を抱いている。
水産庁は1月23日、東京都(ウェブ併催)でブリの2026管理年度TAC設定に関する意見交換会を開き、4月からステップ2に移行し、9万7千トンの設定で繰り入れ・繰り越し・融通などTAC管理を試行、運用の課題洗い出しを進めていく考えを示した。参加者からは漁獲数量の報告体制が不備のまま次段階に移行することへの問題提起や、正式運用(ステップ3)に当たって定置網の操業に支障が生じない手法の確立を求める意見、要望が相次いだ。
新潟県村上市の株式会社マルト鮮魚が製造する「鮭の酒びたし」が珍味乾物を扱う東京都・豊洲市場の仲卸を通じて首都圏の日本酒専門店や居酒屋に供給されている。塩引き鮭をカラカラに乾燥させた無添加の伝統食品で、薄切りスライスを日本酒や焼酎に浸しながら楽しむ通好みの一品だ。
JETROに付置する機関の日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、ドバイの富裕層をターゲットにホタテやブリなど日本産水産物のプロモーションを開始した。JFOODOとして中東地域で同種のプロモーションを実施するのは初。日本の水産物が持つ高品質さやヘルシーさなどを売り込む。日本政府が定める輸出重点品目のうち、ブリ、ホタテ、タイ、カキの4魚種を対象とし、特別イベントの開催をはじめ、SNSやレストランを通じた情報発信など複数施策を組み合わせたコミュニケーションを展開する。富裕層に対してアプローチすることで、認知とイメージを高め、ブランド強化を目指す。また富裕層市場を起点に、水産物を含む日本産品の輸出拡大を狙う。
水揚げの減少やコストの増加、人手不足など浜が直面するさまざまな課題に立ち向かうヒントは全国の“仲間”の取り組みにこそある-。その考えで、全漁連は今年度、漁業者自らの実践「浜の活力再生プラン(浜プラン)」に焦点を当て、共有を図る施策を加速させている。専用サイトの整備や全国規模の会議を充実させるなど各浜の実績へのアプローチ機会を拡大。漁業者所得の底上げに寄与したい考えだ。
宮城県内ホッキ漁の主要地、山元町の磯浜漁港では例年通りの順調な操業が続いている。福島県境の海域に面し、12月下旬ごろから3月末までを漁期とする。今季は12月20日に開幕、序盤1か月間の数量は昨年に比べ少なめだが、単価は好値を付けている。地区では殻長9.5センチ以下のサイズは採らないなど長年、資源管理に取り組んでおり、着業者は「このまま順調に進んでほしい」と一層の漁況安定を望む。
水産加工業の技術研さんと業界振興、消費拡大を目的に、第50回を数える「宮城県水産加工品品評会」が20日、石巻市水産総合振興センターで開かれた。県内48企業と1高校から計106点が出品され、最高位の農林水産大臣賞に株式会社ヤマサコウショウ(石巻市、佐々木孝寿社長)の「金華銀鮭本仕込粕漬」が輝いた。石巻産のギンザケを地元銘酒の酒かすで漬け込んだ冷凍商品で、県を代表する水産加工品として秋の農林水産祭に出品される。
落石漁協のタコ空釣縄は漁期後半の操業に入っている。山形恭將たこ部会長は「前年ほどの漁ではないが順調に揚がっている」と笑顔。ただシケが多く出漁日数は伸び悩んでいる。
噴火湾加工貝の2025年度(10~5月)水揚げ計画は、7単協(いぶり噴火湾・長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部)合計で前年度実績比6割減2万3040~2万3540トンとなった。一昨年の採苗不振が大きく影響。3万トン割れは大量死した18年度の1万9千トン以来7年ぶり。
漁協別では、いぶり噴火湾23%減6540トン、長万部54%減5千トン、八雲町75%減1500トン、落部67%減4500トン、森68~73%減2500~3千トン、砂原78%減1500トン、鹿部73%減1500トン。特に渡島側が大きな落ち込み。