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掲載日:2025.10.27

羽幌でアン肝高値に

羽幌市場に上場されたカスベ(10月15日)


 北るもい漁協の羽幌地区で、今年から札幌中央卸売市場への直送を開始したことからアンコウが昨年より好値を付けている。肝は一時、キロ3万円近く上昇した。出荷量の増減や札幌市場の相場次第では通常の上場と変わらない場合もあるが、出荷先を選択できる生産者の収益アップにつながっている。同漁協では天塩地区が数年前から札幌市場への直送を実施しており、同様に羽幌地区と苫前地区の一着業者も今年から開始した。「地元運送業者の要望を受け、札幌直送は発泡表面に魚種、キロ数を漁業者に明記してもらっている。荷造りの仕方はこれまでと変わらない」と羽幌市場。アンコウのむき身はキロ800~700円、カスベは1200~800円で、通常の上場と大差はないが「高級品の肝は高値が付くため、むき身や他魚種も一緒に送っている。出荷先は生産者の判断に任せている」と話す。


掲載日:2025.10.27

小型イカ釣 漁獲枠超過で休漁


 北海道の小型船(5トン以上30トン未満)によるスルメイカ釣漁が漁期中に異例の休漁を余儀なくされている。全国で小型船に配分された漁獲可能量(TAC)を超過したためで、道いか釣漁業協会(瀬川正義会長)は21日に緊急理事会を開き、22日から当面の間休漁することを決定。着業者は「死活問題」「いつまで続くのか」と不安や憤りをあらわにする。


掲載日:2025.10.27

ポップコーンに星屑昆布、ローソンで販売され好評


 広尾漁協でコンブ漁業を営む保志弘一さんの独自粉末製品「星屑昆布」を使った「昆布しおポップコーン」(内容量50グラム)がコンビニ大手ローソンの道内各店舗で販売され好評を博している。昨年11月発売の「ポテトチップス昆布しお味」に続く第2弾。保志さんは「これをきっかけに広尾町と広尾産昆布の認知度が高まればうれしい」と話す。


掲載日:2025.10.27

「WILDish 唐辛子ツナ炒飯」韓国で11月販売開始


 マルハニチロ株式会社は11月、袋のまま電子レンジで調理し、そのまま食べることができる家庭用冷凍米飯「WILDish(ワイルディッシュ)」シリーズの新製品「唐辛子ツナ炒飯」の韓国版を同国で発売する。原料や商品開発、販売面では韓国の大手水産会社の東遠(ドンウォン)と協業する。同シリーズは包装の環境配慮や、簡便調理、個食需要など世界的なトレンドに対応した冷凍食品。まずは韓国での展開を起動に乗せ、その先にある海外進出に弾みをつけていく。


掲載日:2025.10.27

綿糸網使用で資源配慮、環境保全・良質個体漁獲に効果


 千葉県の鴨川市漁協太海エビ網組合(江澤誠代表)は、2025年度(第64回)農林水産祭の水産部門で内閣総理大臣賞を受賞した。綿糸網の使用を継続させたイセエビの資源管理の取り組みが評価された。入手が難しく維持管理に手間はかかるが、環境保全や良質な個体の水揚げなどで効果を生み出している。将来にわたって安定した漁獲を続けられるよう取り組んでいる。


掲載日:2025.10.20

秋サケ「全然いない」2万トン割れ視野に

シケ後も伸びが見られない秋サケの荷揚げ(10月14日、ウトロ漁港)


 北海道の秋サケ定置網漁が急落に見舞われている。日量が極度に低水準のまま盛漁時期を経過し、2万トン割れも視野に入る凶漁の様相。いくらやフィレー・ドレスの製品価格が空前の高値形成となり、秋サケの需要減退が想定される一方、大半の浜が価格高騰にも補い切れない落ち込み。加えて河川そ上も全般的に不調。増殖団体・生産者・加工流通業者の秋サケ業界各方面に影響が懸念される。 


掲載日:2025.10.20

青森・大畑町漁協、ウニの陸上蓄養開始

大畑町魚市場構内でのウニ蓄養(10月15日)


 青森県むつ市の大畑町漁協(田髙利美組合長)が、今月からキタムラサキウニの陸上蓄養を開始した。冬季の身入り維持・促進を図り12月に出荷、年末年始の需要に応える。餌は町内の量販店で廃棄されるキャベツの外葉を有効活用、魚市場構内に設置した小型水槽で飼育する。水産庁の補助を受けた海業取組促進事業の一環として調査・研究を進め、将来的には殻むき体験など通年の観光誘致も構想、地域漁業の振興を図る。


掲載日:2025.10.20

散布マダラ刺網好調

昨年を上回る出足となったマダラ(散布漁港)


 散布漁協のマダラ刺網は好調な滑り出し。10月1日に始まり、多い船で日量200箱以上を水揚げ。10日までの全体数量は前年同期比55%増に伸ばしている。1箱4尾入れが主体。浜値は強含み。


掲載日:2025.10.20

留萌管内稚貝本分散、フグ・カニ食害影響

養殖かごの稚貝投入作業(10月14日、増毛港)


 留萌管内で稚貝の本分散が進んでいる。各漁協とも仮分散段階では必要以上に確保したものの、夏場の高水温に伴うへい死やフグ、カニの食害が影響し、地区によっては「余裕がなくなった」と話す着業者も少なくない。不足した場合に補充できるよう小型の稚貝はザブトンかごに戻して再度垂下し直す漁家もある。


掲載日:2025.10.20

釧路管内成コンブ採取終漁


 釧路管内の成コンブ採取が終漁した。管内5単協の累計操業日数は、資源状況が悪かった昨年に比べ20日多い112日(35.5時間増の332.5時間)に伸ばした。月別で7月が42日(昨年同月33日)採取したものの、8月は天候や海況に恵まれず27日(同10日)に鈍化。9月は39日(同42日)操業し、同月で釧路市東部、昆布森、厚岸の3漁協が切り上げ。10月は散布、浜中両漁協が操業し計4日採取し漁を終えた。


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