昨年12月下旬に閣議決定された国の水産関係予算は、2020年度当初予算が前年度比6.1%減の2034億円、19年度補正予算971億円を合わせた総額が3005億円となった。水産改革の実行に向け、政府は予算として2年連続で3000億円台を確保した。
漁業情報サービスセンターが集計した北海道沿岸の2019年スルメイカ水揚量は、主要市場合計で前年比20%減の6890トンとなった。釧路・根室管内からオホーツク海側で伸びたものの、3年連続で1万トン割れと依然低調な水揚げ。キロ平均単価は薄漁を映し軒並み高値に振れている。
ひやま漁協上ノ国地区のエビかご漁が6日に始まった。漁業者5人の共同で操業する第二幸和丸(14トン)が唯一着業。200キロ超の出荷が続き順調な出足となった。
道漁連と道こんぶ消費拡大協議会はこのほど、小学校の食育授業用に「昆布食育キット」を作成した。原藻や試食・試飲用の昆布など教材一式を同封。地域に限りなく全国各地の希望校に無料で貸し出しする。生徒にだし文化の魅力を伝え、昆布に対する関心を高めるため、見て、食べて、触るといった五感で学ぶ食育授業を提案する。
野付漁協の尾岱沼漁港に荷揚げする根室海峡共同海区は、シケで予定より2日遅れの8日に今年の操業を開始した。29号巽沖造成、29号外海造成に加え野付単有の3海域で日産160~170トンの水揚げ。全5海域の年間計画量は昨年と同じ1万9800トン、1~5月で1万7800トンを見込んでいる。
日高中央漁協浦河地区の第三十一高徳丸(9.7トン)は年間で刺網中心に操業する。11月下旬でタラ網を切り上げ、12月からはカレイやスケソを水揚げする。船頭の髙城顕一さんは「数量としてババガレイは良いが、スケソが芳しくない」と話す。
岩手県内の秋サケ漁が記録的な不漁に苦しむ中、大槌町の新おおつち漁協(平野榮紀組合長)は日本水産株式会社(東京都、的埜明世社長)など4者と連携協定を結び、ギンザケとトラウトサーモンの海面養殖を試験的に始める。事業化を視野に入れた取り組みで、数年以内に年間生産量2000~3000トンを目指す。町内で養殖の一貫生産体制を確立し、加工業者への安定供給やブランド化につなげたい考えだ。
標津町の株式会社北海永徳(永田雄司社長、電話0153・82・3963)は、秋サケ、ホタテの加工を主力に、カレイ・ニシン・ホッキなど前浜産の鮮魚出荷、干物・塩蔵・冷凍加工を展開。顧客ニーズに応じた商品づくりで売り上げを伸ばしている。今後、最新の急速凍結機を新たに導入。ホタテ玉冷の高品質化と併せて冷凍加工品の強化に臨んでいく。
漁業法などの改正、海洋環境の変動など転換期にある水産業界。特にサンマ、イカ、秋サケなど主要魚種の資源低迷が深刻度を増している。ただ、これまでも試練は立ちはだかり、それを乗り越えるための挑戦が繰り返されてきた。強い水産業を築き、次代に継いでいくため、業界の底力発揮が肝要となる今。新たな道を切り開き、前進を続けている「先駆け」にあらためてスポットを当て、その手掛かりを探った。
オホーツク沿岸の水揚げが30万トンを超えた昨年は、主力の玉冷生産を中心におおむね順調に消化された。玉冷は内販、輸出とも道漁連が示す計画通りの需要が見込まれ、特に回転ずしは幅広いサイズを消費。輸出は中国、東南アジアが堅調で計画を上回る可能性もありそう。3月の期末在庫は「重くならない」と、関係者は口をそろえる。