西網走漁協(清野一幸組合長)の「網走湖産しじみ貝」が農水省の地理的表示(GI)保護制度登録後、最初の水揚げシーズンを迎えた。シジミの北海道最大の生産地・網走湖では徹底した資源管理と鮮度保持を武器に5日から操業を始め、新たなブランド展開をスタート。待望のGI登録を追い風に産地偽装の排除と販路拡大を目指す。
宮城県南三陸町歌津の建設業、株式会社 阿部伊組(阿部隆社長、電話0226・36・2311)は、陸上養殖した希少海藻マツモを練り込んだクラフトバターを開発した。マツモの持続可能な生産と消費の実現を通じて、異業種から新風を吹き込む。15日に電子商取引(EC)サイトで予約の受け付けを開始し、6月1日から順次発送する。
ノルウェーのプロキシマーシーフード社(ヨアキム・ニールセンCEO)は、静岡県駿東郡小山町に、日本最大級のアトランティックサーモンの閉鎖循環式陸上養殖施設を建設する。4月26日に着工し、2023年6月末竣工予定。初出荷は24年半ばを見込む。年間約6300トン(ラウンドベース)を生産、富士山麓の潤沢な湧水で育てた良質なサーモンとして日本市場に投入する。増産を視野に隣接地の取得も検討している。
昨年まで18年連続でサケ水揚げ日本一を誇っている北海道斜里町。ただ、全国的状況と同様、近年漁獲量は減少傾向で、資源の底上げ・安定を目指し、自然産卵できる河川環境を復活させるプロジェクトに乗り出している。その資金調達と周知・PRで、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング(CF)を開始した。目標額は300万円。7月15日まで寄付を受け付けている。
八雲町漁協のカレイ刺網は、4月後半からソウハチ主体に増え始めた。オカ網のナガヅカも増加傾向。一方浜値は消費低迷のあおりで安値基調。着業者は頭を抱えながらも辛抱強く操業を続けている。
根室湾中部漁協のアサリ手掘漁が4月1日にスタート、27日現在で9回操業し序盤は順調な水揚げが続いている。ただ「資源は減少傾向」と先行きを懸念する声もある。中サイズ主体の組成で、浜値は高く推移している。
政府は4月29日付で2021年春の叙勲受章者を発表した。北海道の漁業関係者では猿払村漁協前組合長の安田順一氏が水産業振興に努めてきた功績が認められ、旭日単光章を受章した。
オホーツク海沿岸の漁場造成は、おおむね順調に進み、4月末水揚量は前年並みの3万1400トンとなった。例年より低い歩留まりは7~8%と上昇傾向で、関係者はさらなる向上に期待を寄せる。一方、3単協が今年の本操業海区でも水揚げを開始した。漁場造成と並行している宗谷は日産250~300トン、同じく猿払村は200トン前後、本格操業に移った網走は100トン。他漁協も5月中旬以降順次スタートする。
ひやま漁協江差支所のサクラマスは数量・金額とも昨年を上回っている。4月26日現在で前年同期比約90%増の約14トンと好調。ただ浜値が上向かず、着業者は「何とか数量でカバーしている」と話す。
青森県が発表した県海面漁業調査によると、2020年の漁獲数量は前年比12.6%減の16万7188トンで、統計を始めた1958年以降で最低となった。漁獲金額は同18.1%減の341億8348万円で、89年以降では最低。主力のスルメイカやサバの不振が続き、ホタテも半成貝の出荷が主体となって数量が伸びなかった。新型コロナウイルス感染症による需要の低下が金額を押し下げた一因とみられる。