宮城県漁協は11日、県産生食用むき身カキの今季初入札会を石巻総合支所と塩釜総合支所で開いた。昨季より3割ほど多い計13.46トンが入荷し、10キロ当たりの平均単価は4割安の2万2479円で、最高値は3万円。生産者、買受人ともに「近年で最高の出来」と語るほど品質は良かったが、数量が多かったことなどから値は低く抑えられた。
北海道太平洋沿岸で赤潮が発生し、秋サケやウニの大量へい死など漁業被害に見舞われている事態に対し、鈴木直道道知事や川崎一好道漁連会長、沿岸地域の市町長らが12日、農林水産省を訪れ、金子原二郎農水大臣、中村裕之・武部新両農水副大臣らに緊急要請を行った。鈴木知事は未曾有の事態に直面していることを訴え「オール北海道で参上した」と強調。国に対して、赤潮発生の原因究明や漁場回復までの漁業者への支援など持続可能な漁業経営に向けた対策を求めた。
11月8~10日の3日間、東京ビッグサイト南展示棟で開催される「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」を目前に控え、主催する大日本水産会は14日、報道向けに開催概要を説明した。内海和彦専務は「商談の機会を増やし、販路の回復・拡大を図る。シーフードショーに求められている役割をしっかりと果たしていく」と意気込みを示した。
カニを主力に取り扱う札幌市の水産専門商社・株式会社札幌ヤマグチ(山口良美社長)は、小樽市銭函5丁目に北海道工場を新設した。最新の冷凍技術「3D冷凍」のフリーザーなど冷凍・加工機器・設備を備え、自社の製造体制を確立。製品の高品質化と併せて多様化する需要先のニーズにより迅速、きめ細かく対応、安定供給に取り組んでいく。18日に稼働を開始する。
昆布森漁協青年部(能登崇部長)が試験的に取り組むトロロコンブ養殖は今季、繁茂量が極めて少ない厳しい結果となった。採苗用に残していた葉体も赤潮の影響で枯死、来季の養殖を断念せざるを得ない状況となり、事業継続の苦境に直面している。
南かやべ漁協の定置は、下側漁場中心にスルメイカが乗網している。浜値もキロ600円台と高く、木直地区で操業する尾上美彦理事(有限会社ヤマダイ尾上漁業部)は「この後も続いてくれれば」と漁持続に期待を寄せる。
北海道の秋サケは昨年を若干上回る水揚げで推移している。前期の来遊実績は前年比13.7%増の1100万3352尾となり、漁期前予測比で28.4%増。道総研さけます・内水面水産試験場では年齢査定の解析途中だが、2016年級の5年魚の回帰が予測を大幅に上回ったのが要因。ただ、地域格差が大きく、えりも以西、日本海の両海区は予測を大幅に下回った。近年の来遊傾向は前期偏重で中期以降に失速。今季も同様の漁況が懸念される。
いぶり噴火湾漁協の加工貝(2年貝)は、伊達支所の「早出し」が12日にスタートした。初日は2軒で5トン半の水揚げ。高値は前年比9円高のキロ248円と堅調な滑り出し。2日目は5軒で10トンに増え248~190円、3日目は5軒11トン、235~170円で推移している。
道南太平洋のスケソ刺網が1日に解禁した。胆振管内の主産地・いぶり中央漁協では台風の影響などを受け6日に初水揚げ。数量は16.5トンと振るわず、厳しい漁模様での滑り出しとなった。登別・虎杖浜地区の着業者は「沖合で泥が湧き、網が泥だらけ。スケソが網の上を通過するようだ」と嘆く。ただ魚探の反応は悪くなく、今後の海況好転に望みを託す。一方、初日の浜値はキロ99.5~79.5円と高値を付けた。
いぶり噴火湾漁協の2021年度加工貝(2年貝)水揚げ計画は、現時点で約1万トンを想定している。今後の聞き取り調査で最終的な計画量を固める予定だが、少なくとも20年度実績の1.5倍には増えるもよう。一方、毎年10月から水揚げする伊達地区の「早出し」は今週から数軒が開始する。