枝幸漁協のホタテけた引自営船「第十八えさし丸」が竣工した。村上鉄工所のえさし丸建造は2018年以降4隻目。おもてブリッジ構造の採用で中央部の甲板スペースを拡大。サイドスラスターは船首尾に搭載し安全と機能性に配慮した最新鋭の新造船が誕生した。近く漁場造成に入る予定で、本操業から本格的な水揚げを開始する。
紋別漁協のホッキ資源に回復の兆しが見えてきた。1隻平均100~150キロと上々の水揚げ。混獲のエゾバカガイは引き続き潤沢だ。鍋島智嘉ほっき部会長は「数量が安定してきた」と話し、昨年までの不安定な漁模様から好転への手応えを感じている。一方浜値はホッキが昨年並み、エゾバカガイは強含み。
オホーツク海沿岸の4月末ホタテ水揚量は、昨年より千トン余り多い2万4600トンとなった。宗谷漁協は4月上旬に漁場造成を終え本操業入り。猿払村、頓別漁協も5月の連休明けから本操業をスタートする。漁場造成の歩留まりは昨年より低く、大半が7~8%と例年並み。値決め価格は昨年より抑えられている。
標津漁協のニシンが好調だ。今年は小定置網と底建網で昨年より1週間程度早い3月下旬から獲れだし、4月22日現在の漁獲量は前年同期比49%増の2647トンと伸長している。浮き沈みが大きい操業が続いているが、良型も交ざり、着業者からは「まだ漁が続くのでは」と今後の増産を期待する声も上がっている。
水産研究・教育機構は21日、マサバ太平洋系群の資源の状況と不漁の要因についての見解を示した。資源量が多いにもかかわらず漁場形成が不調になっているものと指摘し、その要因として、マサバの南下回遊期における海洋環境の変化によるものと推定した。秋季から冬季にかけてのマサバの南下回遊期における海洋環境の変化について、具体的には①親潮が弱勢化し、三陸沿岸への張り出しが弱くなった結果、マサバの南下回遊経路が沖合化した可能性がある②黒潮続流が沿岸寄りかつ北向きに変化したことで、日本近海の漁場における水温低下が阻害され、漁場への回遊時期の遅れや漁期の短期化が発生した。との2つの要因を挙げている。
香深、船泊の礼文島2漁協のナマコけた引漁は、例年に比べてナギが使えたことに加えナマコの入り方も良く順調な水揚げで推移、ノルマ達成船から順次終漁している。ただ浜値はキロ3千円台中心で昨年を下回っている。2月1日にスタート。120グラム以上が漁獲対象。それ以外は海中還元し資源保護に努めながら操業している。
冷凍技術「イータマックスシステム」で知られる中山エンジニヤリング株式会社(埼玉県川口市、中山淳也社長)が開発し、井戸冷機工業株式会社(北見市、井戸仁志社長)が販売、施工する二酸化炭素(CO2)使用の自然冷媒冷凍システムが本格展開に乗り出している。1号機として先行導入した紋別市の水産加工場では、1年間の稼働で既存の冷凍機に比べて51%もの電気代の削減に成功して省エネ効果を実現した。極寒や猛暑といった苛酷な外部環境下でも安定的に運転できる。電気代高騰時代の切り札のシステムとなりそうだ。
岩手県大船渡市の漁業者、佐々木晶生さん(有限会社マルカツ水産=同市三陸町綾里=取締役、電話0192・42・2665)は養殖ワカメの大規模生産に挑戦している。理研食品㈱(宮城県多賀城市)が種苗を供給するなど全面的にサポート。2年目の今季は生産量が前季比2倍の120トン(原藻換算)に達する見込みだ。家業の漁船漁業が振るわず、三陸産ワカメも減産傾向が続く中、「まだまだ勉強中の身だが、規模はもっと拡大できる。地域の雇用創出にも貢献したい」と意気込む。
北海道産チシマガイが一部の仲卸から注目されている。定番商品のナミガイ(市場名白ミル貝)の入荷が減る時期に、見た目や味が似ていることから飲食店向けに販売。4月に販売を始めた仲卸業者は「白ミル貝よりも安いが食感や味は良い。初めて買った顧客から再注文されている」と商材としての価値を評価する。
厚岸漁協のツブかご漁は、シケ頻発の海況で出漁回数が伸び悩む。つぶかご漁業班の重島保之班長は「今年はシケが発生すると3~4日続く」と話す。序盤は低水準の水揚げで推移しているが「5月以降の増産に期待したい」と望みを託す。