大阪府鰮巾着網漁協共同事業部(大阪府岸和田市)とEllange株式会社(千葉県、2025年11月24日1面掲載、以下エランゲ)は昨年12月13日、漁業者直営のカキラーメン店「恵比寿丸」を冬季限定でオープンした。場所は大阪・岸和田市の同漁協敷地内。能登半島地震の支援活動で生まれた縁を機に、石川県輪島市の著名シェフがレシピを監修した。
宮城県南三陸町のマダコかご漁は終盤を迎えている。昨年11月に今季の水揚げが始まった町地方卸売市場(志津川魚市場)では14日現在、累計数量は前年同期比35%減の約55トン。市場関係者によると既にタコ漁を離れた船もあり、今月いっぱいでの終漁が見込まれる。一方で、マダラが鈍い出足ながらも揚がり始めており、関係者らは期待を寄せている。
宮城県南三陸町で鮮魚・加工品の販売製造を手がける株式会社ヤマウチ(山内正文代表)が昨年11月に発売した新商品「海バター牡蠣パテ/ムール貝パテ」の2種(税別各980円)=写真=の売れ行きが好調だ。地元の若手漁業者とコラボし誕生した常温の瓶詰め商品で、全国水産物料理コンテスト「Fish1-グランプリ」(全漁連など主催)を連覇した戸倉SeaBoysなどが開発に加わる。年度末までの目標数各2千本を上回るペースで販路を拡大している。
昆布森漁協仙鳳趾地区でカキ養殖を主力に営む4軒は、新たにホタテのかご養殖にも取り組んでいる。2024年6月に部会を発足。他産地から中成貝を搬入し仙鳳趾沖(厚岸湾内)の施設に垂下。かごの入れ替えや付着物除去に加えホタテの密度(収容枚数)調整なども行い成長を促進。昨年12月上旬から本格的に水揚げしている。また稚貝採取にも挑戦するほか、今後はブランド化・販路拡大も視野に取り組みを深化させていく。
東京都・豊洲市場で5日に行われた初競りで、243キロの青森県大間産クロマグロがキロ210万円(税抜き)、史上最高額の5億1030万円で落札された。大手すしチェーン「すしざんまい」を運営し、同市場で買参権をもつ株式会社喜代村(木村清社長)が6年ぶりに競り落とした。一番マグロは全国46店舗に分配。築地の本店では解体ショーを行って、国内外の観光客など消費者から大きく注目された。
岩手県の宮古市魚市場では、関係者らがマダラの本格的な漁期到来に期待を寄せている。前年に比べ数量3割減と伸び悩んでいたが、「年が明けてから数がまとまってきた」「大ぶりなサイズが増えた」と話す漁業者や仲買人もおり期待値は高まっている。品質の良さから「宮古の真鱈(マダラ)」としてブランド認知が広がり、県内外から引き合いが強い「この時期のメイン」(漁業者)。今後の漁況が注目される。
歩留まりが向上した湧別漁協の養殖カキは、むき身の出荷量が昨年末で1.6倍に伸長した。一方殻付きは荒天時の脱落が影響し約3割減少している。浜値はむき身が軟調気味だが、2年殻付きは1万円前後で推移。8日の初競りでは殻付きの大が高値1万1100円のスタートとなった。昨年10~12月の1年むき身は、数量が前年同期比58%増70トン、金額42%増1億6076万円(税抜き)、キロ平均単価10%安2297円。殻付きは特大が37%減76トン、32%減5910万円、8%高774円、大が28%減123トン、20%減9724万円、11%高793円など。
青森県陸奥湾養殖の2025年度秋季実態調査結果が、昨年12月22日に関係団体が集まる報告会で示された(12月24日ホームページ一部既報)。異常高水温で大量へい死した10年、23年、24年と比較し、未分散稚貝・新貝のへい死率はいずれの年も上回り、調査開始以来最も高かった。また未分散稚貝の全重量、新貝の軟体部重量はいずれの年も下回り過去最低。県は昨年の高水温期間が過去最長だったことを要因に挙げている。
戸井漁協東戸井地区でミツイシ養殖を営む芳賀浩平さんは、昨年から施設の雑海藻駆除でエアーコンプレッサー(空気圧縮機)を活用している。養殖ロープなどに付着する雑海藻を簡単に吹き飛ばすことができ作業負担を大幅に軽減。「当初とは比較にならないほど楽になった」と効果を実感する。
上磯郡漁協知内中ノ川地区で養殖するブランド「知内かき」は早い漁家で昨年12月上旬から水揚げ・出荷しているが、序盤は歩留まりが芳しくなく、着業者は今後の身入り向上に期待を寄せている。同地区ではむき身中心に殻付き出荷も手掛ける。1月上旬現在、ホタテの出荷など兼業魚種の兼ね合いで着業軒数は少なく、今後徐々に本格化していく見通し。