宮城県七ケ浜町で、漁業者らが取り組む養殖トリガイの今季出荷が6月27日から始まった。初回水揚げは約50キロ。仙台中央卸売市場に出荷されキロ平均単価1万3千円の値を付けた。町と連携し2019年ごろから試験養殖を開始、4年前から市場にも出荷している同県唯一の養殖トリガイで、関係者らは「町の新たな名物として育てていきたい」と期待を寄せる。
宮城県漁協(寺沢春彦組合長)は6月27日、石巻市で2025年度通常総代会を開き、24年度の事業報告を承認した。高水温の影響で主要養殖物の生産量減少や漁船漁業の不漁が続く中、販売事業では乾のりやワカメなどが高値を維持。当期剰余金は前年度比54%増の3億7709万円となり2期連続の黒字を確保。また、海洋環境の激変を受け、未来の浜を切り開いていくため国に対し抜本的な対策実現を求める特別決議も採択した。
苫小牧漁協ホッキけた引漁の夏漁(夏ホッキ部会・工藤政吉部会長)が解禁し、初漁の1日は12隻(32人)で5.4トンを水揚げした。漁業者1人当たりのシーズン漁獲上限は前年より1.5トン多い13.5トンとし、21年の9.25トンから5トン以上増産。1人当たりの日量ノルマは前年比30キロ増の180キロ。漁獲サイズは道の規制が殻長7.5センチ以上に対し、独自基準で9センチ以上に設定。良型のみを出荷している。