サロマ湖内でカキ養殖に着業する佐呂間漁協の長谷川慎二さん(第18福栄丸・4トン)は、2年カキの耳づり養殖に取り組んでいる。ことしは許容量全てを実施。通常のかご養殖と比べ身入りが良く高値で取り引きされている。
本州日本海沿岸のスルメイカ釣りは全般的に薄漁のようだ。外来船20隻前後が水揚げする新潟港では1隻平均100箱程度の日が多くなり、船主、船頭は「こんなに獲れないのは初めてだが、ほかに行くところもない」と頭を痛め、動けないでいる。漁場も遠く、好値だけが救いだ。中心サイズは30尾から25尾に移りつつある。
小樽市漁協の磯漁業部会は、ナマコの種苗放流などを視野に、16日解禁の今季から資源造成資金の積み立てを始めた。当面、着業者は水揚金額の1%を拠出。資源造成の着手時期、実施の規模・手法などは今後詰めていくが、好値が見込める前浜資源の維持・増大へ動き出した。
道漁協系統・関係各団体は18、19の両日、札幌市の第2水産ビルで通常総会を開き、平成26年度事業報告と27年度事業計画を承認した。最初に開かれた全道組合長会議では、決議案の資源増大・管理対策、漁業経営の体質強化対策、豊かで安全な漁場環境づくり対策を採択。国や道へ政策提言や要請活動を強力に進めていくことを決めた。
白糠漁協の花咲ガニかご漁は1年ぶりに再開した。昨年は、漁獲許可のないタラバガニのかご入りが多く、操業に支障が出て休漁を余儀なくされたため、ことしから混獲許可を取得した。
札幌市中央卸売市場の荷受、丸水札幌中央水産㈱への事業譲渡で、4月1日に発足した新生・株式会社一印旭川魚卸売市場。道北の水産物流通拠点として顧客満足度の向上、道外マーケットへの販売拡大などを成長戦略に新たな一歩を踏み出している。竹田剛社長(56)に経営方針などを聞いた。
湧別漁協のホッケ底建網漁は、水揚げが伸びず苦戦を強いられている。大半が1週間ごとの操業で1隻平均300~400キロ程度。浜値は大サイズがキロ400円台と好値だが薄漁のためカバーできない状況だ。
釧路沿岸(白糠、釧路市東部、昆布森各漁協)の春定置は6月中旬に入り、トキサケの水揚げが本格化した。昨年はハシリから好調だったが、ことしは低調な出足となり、ばん回に期待がかかる。一方単価は、サケマス流網漁が大幅減産の状況で、切り身原料の引き合いが強まり、昨年より高値で推移している。
岩手県の県漁連(大井誠治会長)と信漁連(岩脇洋一会長)、漁業共済組合(前川健吾組合長)は18日、本年度通常総会を盛岡市の県水産会館で開いた。いずれも昨年度事業報告、本年度事業計画などの議案を原案通り可決、決定した。
昆布森漁協所属・幌内漁業部の第7共進丸(19トン)の川原田良己船主は今季、保冷タンク(660リットル)で活じめしたトキサケを荷揚げしている。1トンタンクで血抜処理した魚を保冷タンクに移し替えて、漁場から荷捌所まで低温搬送している。