寿都町漁協は今年度から前浜産魚介類の普及と漁業・加工体験の拠点施設を寿都漁港に整備している。直売や修学旅行生などの受け入れ機能を強化・拡充し、漁業者の所得や組合の収益向上、地域の活性化を目指していく。
いぶり中央漁協のエビかご漁が3日に始まった。初日の数量は虎杖浜で活ナンバンが38キロ、活白エビ(ボタンエビ)が18キロ。着業者の本間隆司さんは「全体では良くも悪くもない量」と話す。単価は活白エビがキロ3500円台中心で高値だ。
札幌市中央卸売市場の荷受・マルスイ札幌中央水産株式会社(武藤修社長)が、4月中にも100%出資の新会社(2月設立)で、旭川市の荷受・株式会社一印旭川魚卸売市場(大廣泰久社長)から事業を譲り受けることが5日分かった。新会社は「株式会社一印旭川魚卸売市場」で現社名を踏襲、荷主、取引先も従来通り引き継ぐ方針だ。
宮城県気仙沼市の水産加工業大手・株式会社阿部長商店(阿部泰浩社長、電話0226・22・6666)が企画・開発した欧州風味のスペインバル「ajilloアヒージョ」シリーズの「さんまとトマトのアヒージョ」が、2月に行われた第39宮城県水産加工品品評会で最優秀となる農林水産大臣賞を受賞した。
水産庁が進める強化刺網の実証試験について、留萌管内3単協は3月のカレイ刺網漁から本格的な検証に入る。すでに使用した一部の漁業者の意見は賛否両論。通常網より高額のため「成果が薄ければ購入できない」という声も聞かれる。
苫小牧市の鳥越漁業株式会社(鳥越浩一社長、電話0144・36・8181)は水産加工販売事業を拡大していく。3年半前から前浜産鮮魚、加工品の国内向け直販に加え、アジア市場への輸出を展開。ノウハウの蓄積を得て、今後生産施設を拡充し、屋号の「一叶(いちかのう)」ブランドの発信を本格化していく。
宮城県の養殖ギンザケが20日ごろから水揚げされる見通しだ。昨季(1万1978トン)を上回る1万2500トン前後の生産が見込まれ、ここまで成育は順調、死滅も極めて少ない。今季は1800トンほどの活じめ出荷が予定され、刺身向けの拡大が期待、注目される。
総務省の家計調査によると、全国主要都市の昨年1年間の1世帯当たり(2人以上)の昆布購入金額は、前年2位の富山市が再び1位に返り咲いた。前年トップの京都市は5位にダウンしたが、昆布つくだ煮では前年から7ランクアップし1位に浮上。札幌市は昆布で最下位(52位)に転落した。
大阪戎橋筋・小倉屋株式会社の池上時治郎社長は1月にイギリスのロンドン、2月にシンガポールを訪問、スーパーや百貨店の食料品売り場で塩吹きなど昆布製品を実演販売したほか、現地企業に自社製品をPRした。
噴火湾渡島側の加工貝(2年貝)入札は依然、キロ250円前後で推移している。3月から砂原・鹿部漁協も水揚げ開始。6単協がそろって本格操業に入った。一週目の日産数量は約1500トンまで増えている。