【アメリカ・ニューベッドフォード=松本名司】世界有数のホタテ漁獲量を誇る北米東海岸は、全米で95%の水揚げを占める一大ホタテ生産地。主要漁業基地の一つ、マサチューセッツ州のニューベッドフォードで、確立された資源管理状況や今後の漁獲見通しを取材した。北米ホタテガイ協会のロス・パーシュ会長は、産学官が一体となった計画的な漁獲体制を強調。より厳しい漁獲制限を設けた2年間の自主規制を経て、漁獲量はことしから回復する見通しを明らかにした。
厚岸漁協の春ニシン漁が好調だ。23日現在で前年同期の約10倍となる430トン、金額は6.6倍の7950万円。昨年小型だった2012年級がサイズアップして来遊している。一方、浜値はキロ平均単価が同38%安の184円と、冷凍出荷の増加で低迷している。
枝幸町の株式会社丸高高田商店(高田英行社長、電話0163・62・1102)は同町で唯一、液体窒素でホタテ、毛ガニ、サケなどの加工品を急速凍結している。解凍時の品質が良く、注文は全国各地から寄せられている。
長崎県内43のマグロ養殖業者と17の関係漁協でつくる「長崎県まぐろ養殖協議会」(財部安則会長)は、魚の脂肪計測機「フィッシュアナライザ」を導入し、県産養殖マグロのブランド化に乗り出す。
岩手県産ワカメの南部地区第1回入札が26日、大船渡市の県漁連南部支所で開催された。ボイル塩蔵は302.8トン(2万187箱)上場、芯抜1等は9000円台前半中心でほぼ前回(県下合同の初入札)並み、綾里産は2浜とも引き続き1万円超え。中芯は上げて3000円に迫り、元葉も上げ傾向となった。
昨年12月からことし1月に低気圧による大しけが襲ったオホーツク海沿岸で、ホタテが大量に死滅しているもようだ。ある漁協は3~5割の減産を覚悟。全容は見えていないが、関係者は大きな不安を抱いている。
宮城県産ワカメの第6回入札が25日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開催された。ボイル塩蔵は上場が212.6トンと増加し、十三浜産芯抜1等1万100円(10キロ値)など、前回より数パーセントアップの落札が多くなった。6回までの累計は昨年同期に比べ、数量と平均単価が3割前後、金額が7割、いずれも上がり好調だ。
羅臼漁協のバフンウニの浜値が高く、好値だった前年を上回っている。3月23日現在の平均単価は、折が前年同期比29%高の1枚2735円、塩水は同44%高の1個1908円、殻付きは同24%高のキロ1440円。中でも手間の掛からない殻付きで出荷する漁家が多いという。
【ボストン=松本名司】北米最大の水産物展示会「シーフード・エキスポ・ノース・アメリカ」が15~17日、マサチューセッツ州都・ボストンのコンベンションセンターで開催された。併催の加工機器資材展と合わせ51カ国1203社が出展し、前回より100社以上多い過去最高出展数を記録。会場には世界各国から2万人を超える業界関係者が来場した。
オホーツク海の毛ガニかご漁が15日開幕した。16日から水揚げを開始した先発の宗谷4単協(宗谷、猿払村、頓別、枝幸)は、水揚げ量、単価とも順調な滑り出し。組成は昨年よりも大中のかご入りが若干良好。今季は日・ロ両政府間の密漁密輸防止協定によるロシア産活カニの輸入量減などの影響が焦点。着業者は「好単価と好漁を期待したい」と話す。